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1997 Fiscal Year Annual Research Report

中枢神経のコレステロール代謝におけるアストロサイトの役割とニューロン保護作用

Research Project

Project/Area Number 09670663
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

伊藤 仁一  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (60167260)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横山 信治  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10142192)
Keywordsコレステロール / ホスファチジルコリン / アストロサイト / HDL / LDL
Research Abstract

コレステロールを始めとして脂質含有量の高い中枢神経では、神経系細胞の維持と機能発現に脂質代謝は重要なものになっている.しかし脳内の神経系細胞は血液・脳関門(BBB)によって隔絶されているため、脳内において特異的な脂質代謝機構が存在するものと考えられる.本研究は脳内でのニューロンやアストロサイトのコレステロール代謝を理解し、さらにニューロンのコレステロール代謝におけるアストロサイトの役割を解明することを目的とする.
^3H-cholesterol ester-containing LDLを負荷された培養ラットアストロサイトはapolipoprotein E(apoE),cholesterol (FC)およびphosphatidylcholine (PC)等を含むHDL(密度1.1g/ml)を分泌した.apolipoprotein AI(apoAI)やapoEなどのリポプロテインはHDL中へのPC分泌を促進したが、FC分泌には影響を与えなかった.抗rat apoE抗体によりFC、PCともに分泌が抑制されたことから、FC,PC分泌はapoEの分泌を介することが示唆された.また、アストロサイトは^3H-cholesterol ester-containing HDLをdose-dependentに、またエネルギー依存的に取り込んだ.脳神経系組織においてはSR-B1存在が認められていないために、アストロサイトはこれとは別のHDLレセプターを介してHDLを取り込む可能性が示唆された.これらの結果は、脳内で産生されるHDLが脳内でのコレステロール運搬に関与していることを示唆した.アストロサイトが分泌するHDLが神経細胞のコレステロール供給に寄与し、また神経細胞によって分泌された酸化HDLなどをアストロサイトが取り込み、異化しうるかどうかなど今後検討していく.

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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