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1999 Fiscal Year Annual Research Report

心不全の成因による交感神経β受容体シグナル伝達系の相違

Research Project

Project/Area Number 09670748
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

吉川 勉  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20174906)

Keywords心不全 / 心筋症 / 心筋梗塞 / リモデリング / β受容体 / アンカップリング
Research Abstract

非虚血性心不全モデルに関してはβアドレナリン受容体自己免疫性心筋症モデルを用いて検討中である。本モデルでは6ヶ月間の免疫によって求心性左室肥大および拡張障害を主徴とする血行動態所見を呈することを明らかにした。組織レベルでは心筋細胞の肥大、配列の乱れ、間質の繊維化を呈した。βアドレナリン受容体のシグナル伝達については、β1受容体の若干の減少、高親和性結合部位の減少、GTPシフトの消失を認め、受容体のアンカップリングが主体であることが明らかになった。アデニルシクラーゼ活性は基礎値、イソプロテレノール、Gpp(NH)p、フッ化ナトリウム、フォルスコリン、マンガン刺激に対して全て減弱していた。ウェスタンブロット解析では刺激性Gタンパクは変化がなかったが、抑制性Gタンパクは増加した。Gタンパク受容体燐酸化酵素タイプ2は細胞膜分画で増加する傾向を認めた。タイプ5については細胞膜分画で有意な増加を認めた。これらの結果より、β1アドレナリン受容体自己免疫性心筋症モデルではβ受容体のアンカップリングが主体であり、この現象にはGタンパク受容体燐酸化酵素タイプ5が関与していることが伺われた。現在、この心筋症の成立過程における免疫応答の変化やβアドレナリン受容体の調節の変化の役割について検討中である。本研究の内容は現在投稿中である。
虚血性心不全については現在ラット心筋梗塞モデルについて検討中である。心エコー図によるリモデリングの評価、血行動態の観察に加えて、βアドレナリン受容体シグナル伝達の評価などを行っている。

URL: 

Published: 2001-10-22   Modified: 2016-04-21  

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