1998 Fiscal Year Annual Research Report
in vivo 遺伝子導入法による心筋電気活動の制御機構の解明
Project/Area Number |
09670750
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
赤石 誠 北里研究所, 病院, 内科研究員 (90150961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 恵 北里研究所, 病院, 内科研究員 (50235628)
柴田 克志 慶應義塾大学, 医学部循環器内科, 助手 (70296565)
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Keywords | 遺伝子導入 / Green Fluorescent Protein / 膜電位依存症カリウムチャネル / 心房性利尿ホルモン受容体 / ラット心筋梗塞モデル |
Research Abstract |
平成10年度はラット心筋梗塞モデルを作製し潤ウイルスを用いた遺伝子導入法の作製、イオンチャネルならびに心房性利尿ホルモン受容体発現の制御機構を解析した。 実験計画 昨年はHVJ-リポソーム法を用いて生体内心臓にコントロール遺伝子としてまずルシフェラーゼ遺伝子を導入し、著明なルシフェラーゼ活性を認めた。本年度はGteen Fluorescent Protein(GFP)の発現ベクターを遺伝子導入し、蛍光活性をレーザー共焦点顕微鏡にて解析した。またラット慢性心筋梗塞モデルを用い非梗塞部心筋における膜電位依存性Kチャネルならびに心房性利尿ホルモン受容体の発現量を検討した。 結果 GFP発現ベクターを遺伝子導入する事により心筋細胞内に遺伝子導入することが可能であることが組織レベルで明らかとなった。また、膜電位依存性カリウムチャネルならびに心房性利尿ホルモン受容体の発現量は心筋梗塞において著明にその発現量が変化することが明らかとなった。 まとめ GFP発現ベクターを遺伝子導入することにより心筋細胞内への遺伝子導入が可能である事が組織レベルで明らかとなった。また膜電位依存性カリウムチャネルならびに心房性利尿ホルモン受容体の発現量の変化は心筋梗塞後リモデリングに伴う電気生埋学的変化あるいはリモデリング形成自体に関与している可能性が示唆された。さらに我々はこの生体内遺伝子導入法を用いて、ラット心筋梗塞モデルにおける心筋梗塞後の不整脈およびリモデリング発生機序を分子レベルで解析する事を目的とする。
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