1998 Fiscal Year Annual Research Report
膜結合型インターロイキン15遺伝子導入による腫瘍ワクチン開発の研究
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09670782
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
峯岸 正好 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (20211592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久間木 悟 東北大学, 加齢医学研究所, 助手
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Keywords | インターロイキン15 / リーダー配列 / レトロウイルスベクター / γc鎖 |
Research Abstract |
初年度は臨床検体を用いてインターロイキン15(IL-15)の免疫系における役割を検討する実験を行った。その結果IL-15が重症の急性GVHDの発症に関与している可能性があること、さらにIL-15がNK細胞の発生分化に重要であることを示した。こうしたIL-15の機能的役割からIL-15は腫瘍ワクチンの開発に応用できると考え、本年はIL-15の蛋白発現実験を行った。従来の研究でIL-15mRNAは様々な組織で発現しているが実際にはほとんど蛋白が検出できないことが示されている。その一つの要因としてIL-15の異常に長い(48アミノ酸からなる)リーダー配列が挙げられる。そこで我々はこのリーダー配列をIL-2のリーダー配列に置き換えたIL-15のコンストラクトを作製し、レトロウイルスベクターに組み込んだ。このベクターにより産生されるIL-15の蛋白量を野性型のIL-15cDNAから産生される蛋白量と比較したところ、リーダー配列をIL-2のリーダーに置き換えた方がIL-15が効率よく産生されることがわかった。さらに我々はこのIL-2のリーダー配列にIL-15と細胞内領域の大部分を欠失させたγc鎖とのキメラcDNAを作製し遺伝子導入実験を行ったが、このコンストラクトは細胞表面に発現されなかった。分泌型のサイトカインのリーダー配列を用いたため細胞表面に発現されなかった可能性もあると考え、現在リーダーシークエンスをγc鎖と置き替えたコンストラクトを作製中である。一方、上述のIL-2リーダー/IL-15キメラ蛋白発現レトロウイルスベクターを、IL-15受容体のシグナル伝達サブユニットであるIL-2Rβ,γc鎖を発現している幹細胞白血病患者の骨髄細胞に感染させ、サイトカイン非依存性の細胞株の樹立を試みている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kumaki S., Minegishi M., Konno T.et al.: "Prolonged secretion of IL-15 in patients with severe forms of acute graft-versus-host disease after allogeneic bone marrow transplantation in children." Int J Hematol. 67. 307-312 (1998)
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[Publications] Kumaki S., Konno T.et al: "A novel mutant γc chain from a patient with typical phenotype of X-SCID has partial signaling function for mediating IL-2-and IL-4-receptor action." Clin Exp Immunol. 115. 356-361 (1999)
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[Publications] Kumaki S., Minegishi M., Konno T.et al.: "Functional role of IL-4 and IL-7 in the development of X-linked severe combined immunodeficiency." Blood. 93. 607-612 (1999)
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[Publications] Kawamura M., Minegishi M.et al.: "Alterations of the p53, p21, p16, p15, and RAS genes in childhood T-cell acute lymphoblastic leukemia," Leukemia Res.23. 115-126 (1999)
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[Publications] Hossain A., Minegishi M.et al.: "The Ah receptor is not involved in 2, 3, 7, 8, -tetrachlorodibenzo-p-dioxin-mediated apoptosis in human leukemic T cell lines." J Biol Chem. 273. 19853-19858 (1998)