1997 Fiscal Year Annual Research Report
先天性脱髄モデルマウスの病態発生におけるMHC Class I分子の関与の解明
Project/Area Number |
09670806
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷池 雅子 大阪大学, 医学部, 助手 (30263289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 佳子 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
島 雅昭 大阪大学, 医学部, 助手 (10252660)
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Keywords | ガラクトセレブロシダーゼ / twitcher |
Research Abstract |
ガラクトセレブロシダーゼ(GALC)欠損による先天性(非自己免疫性)脱髄症であるグロボイド・セル・白質ジストロフィー症のマウスモデルtwitcher(C57BL/6J-twi)のヘテロ接合体(galc^<twi/twi>)を同定し、β2-microglobulinノックアウトマウス(β2^<o/o>)と交配された。(MHC I分子の正常な発現にβ2-microglobulinは必須であるため、β2-microglobulinノックアウトマウスではMHC I分子の発現が認められない。) 産出されたF1世代を生後7日にて断尾し、尾ホモジェネートより抽出したDNAを用いてgenotypeを決定した。galc遺伝子に関してはPCR-制限酵素切断断片パターンより、β2遺伝子に関してはgenome-specificなprobeを用いたsouthern blot hybridizationにてgenotypeを決定した。β2 locusに関しては全て+/0,galc locusに関してはtwi/+と+/+が同頻度で得られた。F1は全く無症状であり、生殖能力も正常であった。F1の中からβ2^<+/0>・galc^<twi/+>同士を選択的に交配させ、F2を作成した。F2世代のgenotypeはβ2 locusに関しては+/+,0/+0/0がgalc locusに関しては+/+,+/twi,twi/twiが予想される頻度にて出現している。 現在、F2世代の神経症状をを含めた症状出現の有無に関して注意深く観察中である。
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