1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09670809
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小林 正夫 広島大学, 教育学部, 助教授 (00162016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 直人 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (60274081)
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Keywords | 造血前駆細胞 / 造血因子 |
Research Abstract |
ヒト骨髄より単核細胞を分離後、CD34抗体、c-Kit抗体を用いて、FACS Vantage にてsortingを行い、造血前駆細胞を純化した。回収細胞の純度は95%以上であるが、骨髄単核球の1/1000-2000個の回収率であった。これらの細胞を用いて、初期の造血に作用するであろう、Steel Factor(SF),the ligand for flk2/flt3(FL),Interleukin-3(IL-3),Thrombopoietin(TPO)に対する反応性を主にsingle cellでの短期間(1週間)の液体培養により、これらの造血因子の作用を明らかにした。未熟造血細胞の増殖にSF,FL,TPOの3種類の組み合わせで最大半分のクローンが誘導されたが、この3種類の因子へのIL-3の添加は増殖クローンの数を増加させるのではなく、増殖の速さを増大させた。二次培養を施行した結果より、増殖したクローンには多くのコロニー形成細胞が含まれており、IL-3の添加での初期培養では赤血球系のコロニー形成細胞を有意に増加させた。各因子単独での1週間の培養でsingle cellのまま維持された細胞をさらに4種類の造血因子の添加で増殖するクローンがそれぞれ10-20%認められたことより、この4種類の因子はすべて未熟造血細胞のsurvival factorとしての役割を有していると考えられた。CD34抗体、c-Kit抗体で純化した細胞群が長期にわたる骨髄再構築能を有しているかどうかを現在NOD/SCIDマウスへの異種間移植で検討を開始した。純化細胞を種々の数でマウスへの静脈内注射を行い、長期にわたりヒト細胞が検出されるかどうかを明らかする予定である。また、3種類の造血因子で維持されたクローンが、骨髄再構築能を有しているかどうかも合わせて検討中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Masao Kobayashi, et al: "Thrombopoietin,steelfactor,and the ligand for flt3/flk2 interact to stimulate the proliferation of human hematopoietic progenitors in culture" International Journal of Hematology. 66. 423-434 (1997)