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1999 Fiscal Year Annual Research Report

腎プロスタノイド受容体発現調節に連関したGTP結合蛋白質の解析

Research Project

Project/Area Number 09670824
Research InstitutionFukushima Medical University School of Medicine

Principal Investigator

鈴木 順造  福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (20171217)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 重雄  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00274960)
鈴木 仁  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80045682)
KeywordsGTP結合蛋白質 / phosphatidylinositol代謝 / PGE_2 / ネフローゼ症候群
Research Abstract

小児ネフローゼ症候群における腎のG蛋白に連関した細胞内情報伝達系を明らかにするために、ヒト微小変化型ネフローゼ症候群のモデルとされているアミノヌクレオシドネフローゼラットを用いてG蛋白ファミリーの腎における分布とphosphatidylinositol(PI)代謝回転について検討した。
その結果、
1)正常ラット腎の尿細管部にはG蛋白が染色されてその存在が示されたが、糸球体には染色されなかった。また、ネフローゼラット腎においても同様の染色態度で、ラット正常腎とネフローゼ腎に差異は認められなかった。
2)PGE2無添加のネフローゼラット腎のinositolphosphates生成量は有意に増加し、その生成量はPGE2濃度に依存していた。
3)phosphatidylinositol代謝回転系のPGE2に対する感受性は、ネフローゼラット腎で亢進していた。
以上より、腎でのG蛋白は糸球体より髄質に存在して情報伝達に関係しているものと考えられ、さらにネフローゼ症候群ではG蛋白に連関したphosphatidylinositol代謝回転が活性化しているものと推察される。しかし、腎におけるG蛋白の役割はほとんど不明であり、分子生物学的手法などを用いることにより、腎に作用するホルモンの細胞内情報伝達系が解明されることを期待したい。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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