1999 Fiscal Year Annual Research Report
スーパー抗原産生黄色ブドウ球菌によるT細胞刺激が表皮内で誘導されるための条件
Project/Area Number |
09670874
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
戸倉 新樹 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00172156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇田 久史 浜松医科大学, 医学部, 助手 (70242766)
古川 福実 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40156964)
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Keywords | スーパー抗原 / 黄色ブドウ球菌 / ケラチノサイト / T細胞 / α-毒素 |
Research Abstract |
黄色ブドウ球菌が皮膚にコロナイゼーションした場合、表皮ケラチノサイトを抗原提示細胞としてT細胞を刺激し得る。これは同菌がスーパー抗原を放出するためであるが、黄色ブドウ球菌は同時にケラチノサイトを傷害するα-毒素をも放出する。スーパー抗原をα-毒素の活性の失活度を検討したところ、α-毒素の活性はスーパー抗原の活性と比べて著しく、培養液中で低下することが判明した。確かにケラチノサイトはα-毒素に対して高い感受性を有しているが、皮膚での黄色ブドウ球菌のコロナイゼーションは、このα-毒素の失活を亢進させる効果を持ち、従ってケラチノサイトは in vivoにおいてスーパー抗原提示を行い得ると考えた。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Tokura Y,他5名: "Hyporesposiveness of peripheral blood lymphocytes to・・・"Archives of Dermatological Research. 291. 382-389 (1999)
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[Publications] Tokura Y,他5名: "Modulation of T-lymphocytes proliferation by exogenous・・・"Journal of Investigative Dermatolozy Sgnp Proc.. 4. 184-189 (1999)
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[Publications] Tokura Y,他6名: "Treatment of T-lymphocytes with S-methoxy psoralen plus・・・"Journal of Investigative Dermatelozy. 113. 202-208 (1999)
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[Publications] 戸倉新樹: "スーパー抗原としての黄色ブドウ球菌毒素:皮膚での反応"皮膚. 40. 32-38 (1999)
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[Publications] 戸倉新樹: "スーパー抗原としての黄色ブドウ球菌毒素"Monthly Book Derma. 27. 27-32 (1999)
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[Publications] 戸倉新樹: "乾癬病態とスーパー抗原"日本乾癬学会記録集. 13. 21-24 (1999)
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[Publications] 戸倉新樹,他1名: "スーパー抗原と樹状細胞 樹状細胞-免疫システムの司令塔"今井大,他編 文光堂(分担執筆). 232-234 (1999)
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[Publications] 戸倉新樹: "アトピー性皮膚炎とスーパー抗原 皮膚科診療プラステッスチ"宮地良樹,他編 文光堂(分担執筆). 36-37 (1999)