1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09670906
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
峯田 昌之 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50200093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 逸朗 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (20041816)
片田 竜司 旭川医科大学, 医学部, 助手 (70292117)
山田 有則 旭川医科大学, 医学部, 助手 (30261415)
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Keywords | 変異原 / 電磁波 / 磁場 / MRI / 細菌 / 安全性 |
Research Abstract |
平成9年度に行われた実験(Salmonella typhim urium変異株におけるpoint mutation、frameshift mutationの検出を目的とした)により、高磁場単独(6.3T)および高磁場+電磁波環境下(MRI近似条件)で細菌に変異を生じさせる結果は認めなかった。しかし、その実験過程で変異原物質の作用に影響を及ぼしている可能性が考えられ(一部、学会報告済み、論文投稿中)、平成10年度は高磁場+電磁波環境下での、変異原物質に対する効果の検討が行われた。今回用いられた微生物は大腸菌変異株であり、SOS修復の影響に着目し実験が進められた。使用された磁場環境は静磁場(6.3T)およびその磁場強度における水素のラーモア周波数で90度パルスと180度パルスが2秒間に繰り返し発生する電磁波条件で、変異原物質は2AF(2-aminofluorene)、MMC(mitomycin-C)の2種類である。暴露時間は各々10分、20分、30分に設定され、その後、菌の変異の有無が確認された。同環境に暴露された菌群は時間に影響を受けることなく5-20%の範囲内で対照群に対して、有意に変異が生じない結果となった。現在、その他の化学物質(4-nitroquinoline-N-Oxide、methyl methaesulfonate、2-nitrofluorene)に関しても追試を終了し、結果の取りまとめ中である。
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