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1997 Fiscal Year Annual Research Report

抗精神病薬治療の合理的ストラテジー開発に関する臨床薬理学的・分子薬理遺伝学的研究

Research Project

Project/Area Number 09670985
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

下田 和孝  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30196555)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 染矢 俊幸  新潟大学, 医学部, 教授 (50187902)
Keywords抗精神病薬 / 代謝 / 個体差 / cytochrome P450 / 遺伝子解析
Research Abstract

本研究は、ブチロフェノン系抗精神病薬の代謝に併用薬物が及ぼす影響と、さらにその血中濃度の個体差とcytochrome P450(CYP)2D6遺伝子型との関連について検討し、抗精神病薬治療の合理的ストラテジーを開発することを目的としている。
ブチロフェノン系抗精神病薬であるハロペリドール(HAL)血中濃度に及ぼすカルバマゼピン(CBZ)、パ-フェナジン(PPZ)、レボメプロマジン(LPZ)併用の影響について、同意の得られた80名の患者のデータを収集した。血中HAL濃度と体重あたり用量との間には正の相関があり、血中濃度/用量比の個体差は約7倍であり、CBZはHAL濃度を有意に低下させ、LPZはHAL濃度を有意に上昇させた。PPZは血中HAL濃度に有意な影響を与えなかった。ブチロフェノン系抗精神病薬であるブロムペリドール(BRP)血中濃度の個体差について、同意の得られた23名の患者のデータから、BRP血中濃度/体重あたり用量には20.4倍と大きな個体差を認めたものの、CYP2D6の変異遺伝子であるCYP2D6Ch(Chinese mutation)の保有とBRP血中濃度との間には明らかな相関は認めなかった。HAL血中濃度を上昇させたLPZはCYP2D6を阻害することが、HAL血中濃度を低下させたCBZはCYP3A4に関与していることが知られており、HALの代謝には従来から示されてきたCYP2D6のみならずCYP3A4も関係していることが示唆された。一方でHALと類似の構造を持つBRPの代謝にはCYP2D6は関与していないことが示された。尚、上記の所見については、第7回日本臨床精神神経薬理学会、第18回日本臨床薬理学会での学会発表を行った。
HALの代謝とCYP2D6の遺伝子型との関係についての検討を行うため、今後も引き続きサンプル収集と遺伝子解析を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 森田 幸代ら: "Haloperidol血中濃度に及ぼす加齢の影響" 精神科治療学. Vol.12 No.4. 423-428 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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