1997 Fiscal Year Annual Research Report
脳発現LDL受容体ファミリー遺伝子のジーンターゲッティングによる神経細胞機能解析
Project/Area Number |
09671027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
武城 英明 千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (80291300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 康 千葉大学, 医学部, 教授 (50101358)
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Keywords | LR11 / 遺伝子ファミリー / クローニング / ジーンターゲッチング / 神経細胞 / 分化 |
Research Abstract |
我々が新たに同定した脳特異的LDLR遺伝子ファミリーLR11の受容体機能について、発生工学による受容体過剰発現および欠損動物モデルを作成、さらに、培養神経細胞、グリア細胞さらに樹立神経由来細胞株を用い、神経細胞成長、分化、修復および傷害による神経機能異常に対する本受容体の意義を明らかにする目的で、本年度は研究計画に沿って以下の業績をすでに得、また進展中である。マウスcDNAおよび遺伝子DNAのクローニング:マウスLR11の部分cDNAを用いすでにマウスLR11cDNA全長および部分遺伝子を同定し、その一部エクソン-イントロン構造を明らかにした。これを用いジーンターゲッチング用ベクターにクローニングを行っている。一方、LR11cDNAを用い、トランスジェニックマウス作成のための、β-actinおよび生後発現調節されるメタルチオネインプロモーターを有する導入ベクターに組み込みを行っている。 マウスLR11の神経成長過程における発現解析:マウス脳内での組織分布および受容体局在化をin situ hybridization法により検討、さらに発生および成長過程での各脳組織細胞における本受容体の発現調節を調べた結果、本受容体が主に神経細胞に発現し、成長過程において脳内の部位により異なった発現調節を受けることを明らかにした。 抗LR11抗体の作成:現在カルボキシ端アミノ酸配列に基づく合成オリゴペプチド用い動物に免疫中である。 培養細胞を用いた受容体機能の解析:2種類の樹立神経細胞由来培養細胞を用い現在in vitroでの神経細胞分化にともなう本受容体発現レベルを検討中である。
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