1998 Fiscal Year Annual Research Report
骨のリモデリングに及ぼす活性型ビタミンDの作用機序:血管形成と骨形成の関連
Project/Area Number |
09671077
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 幹二 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60138857)
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Keywords | 血管内皮細胞増殖刺激因子 / 骨芽細胞 / ヒト成長ホルモン / オステオカルシン / interleukin-6(IL-6) / アルカリ・フォスファターゼ |
Research Abstract |
我々は、正常ヒト骨芽細胞が、血管内皮細胞の増殖刺激因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)のmRNAを産生していることを見い出し、活性型ビタミンDが骨代謝にanabolicに作用する機序を見い出した。 そこで、今年度は、骨代謝にanabolicおよびcatabolicにも作用することの知られているヒト成長ホルモン(hGH)が、ヒト骨芽細胞(これは骨代謝異常のない患者の手術時に得られたものである)に直接どのような作用を及ぼすかを検討した。 HGHは、正常ヒト骨芽細胞の増殖を刺激し、アルカリ・フォスファターゼ活性を促進した。また、骨形成のマーカーであるosteocalcinの産生をも促進した。このanabolic作用は、20Kの成長ホルモンでも22Kdの正常の成長ホルモンでも全く同等であることを見い出した。また、hGHには骨吸収促進因子であるinterleukin-6産生を促進する作用も確認された。したがって、hGHは骨のリモデリングを亢進させるIL-6の産生を促進すると同時に、骨代謝にanabolicに作用するものと推測された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Wang DS,Miura M,Demura H,Sato K: "Anabolic effects of 1.25-dihydroxy vitamin D_3 on ostcoblaots are enhanced by vascular endothelial growth factor produced by -" Endocrinology. 138. 2953-2962 (1997)
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[Publications] Wang DS,Sato K,Demura H,Kato Y,Miyachi Y.: "Ostco-anobolte effects of human growth hormone with 22k- and 20k deltone on human ostublert-bke cel" Gnldocsine Journal. 46. 125-132 (1999)