1998 Fiscal Year Annual Research Report
ブドウ糖とサイトカインが血管壁平滑筋細胞の増殖とアポトーシスに及ぼす効果・・TNF, IL-1, PDGF, IFN と TGF-3・・
Project/Area Number |
09671083
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
榊原 文彦 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60273231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠 正隆 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80214956)
山之内 国男 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (60135366)
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Keywords | 平滑筋細胞 / アポトーシス / ブドウ糖 / サイトカイン |
Research Abstract |
1. 血管壁平滑筋細胞のアポトーシスの誘導におよぼすブドウ糖の効果;家兎の胸部大動脈平滑筋細胞を培養し、正常〜高濃度ブドウ糖のアポトーシスの誘導におよぼす効果を、DNA蛍光染色所見とTUNEL法を用いた共焦点レーザー顕微鏡観察所見をもとに検討した。ブドウ糖は、5.5〜30mmol/L、7日間の培養において平滑筋細胞のアポトーシスの誘導に有意な影響を示さなかった。 2. 血管壁平滑筋細胞のアポトーシスの誘導におよぼすサイト力インの効果;家兎の胸部大動脈平滑筋細胞を培養し、TNF-α(400U/ml)、IL-1β(100U/ml)、IFN-γ(400U/ml)のアポトーシスの誘導におよぼす効果を、DNA蛍光染色所見とTUNEL法を用いた共焦点レーザー顕微鏡観察所見をもとに検討した。TNF-α、IL-1β、IFN-γは、各単独では7日間の培養において平滑筋細胞のアポトーシスの誘導を増加させなかった。 3. 平成11年度は、各種ブドウ糖濃度下での平滑筋細胞のアポトーシス誘導におよぼすTNF-α、IL-1β、PDGF、IFN-γ、TGF-βの各単独、ならびに相加・相乗作用を検討したい。また、フローサイトメトリー(FACScan)を用いたアポトーシス関連細胞膜表面抗原、細胞膜表面糖鎖の解析、ならびにDNAアガロースゲル電気泳動法によるアポトーシスの定量的解析を行いたい。
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