1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671134
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
西田 淳二 帝京大学, 医学部, 講師 (80228189)
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Keywords | 成人T細胞性白血病 / 転写因子 / GATA / 発がん機構 |
Research Abstract |
ATL患者1例、バ-キットリンパ腫患者1例、慢性骨髄性白血病患者3例、多発性骨髄腫3例の計8例の末梢血、骨髄血よりRNAを抽出し、RT-PCRにてISCAT、GATA-4の発現を検討した限りでは、発現は認められなかった。ISCAT、GATA-4は我々のこれまでの研究ではATL細胞株、バ-キット細胞株に検出されているので、これらの症例での発現を期待していたが、今回検討したATL、バ-キットリンパ腫はリンパ腫型であり、末梢血および骨髄液中の腫瘍細胞量が少なかったのではないかと考えられる。ATL患者は当院では症例数が少なく、他施設との共同研究が必要と考えられる。今後スクリーニングを続行する。ISCAT、GATA-4遺伝子の5'領域を領域をヒト胎盤ゲノミックライブラリーより得た。そのうちの約2kbをルシフェラーゼ遺伝子の上流に接続し、HTLV-1のトタンスアクティベータ-であるTaxとともにJurkat細胞株にコトランスフェクシヨンしたところ、転写活性化が認められた。ATL細胞株を用いたトランスフェクションはDEAEデキストラン法では極めて効率が悪く、リポフェクション等他の方法を検討している。現在GATA-4プロモーター領域の欠失変異を作成して、転写調節領域の決定を試みている。
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