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1999 Fiscal Year Annual Research Report

尿毒症で発現する心筋抑制ポリペプチドに関する研究

Research Project

Project/Area Number 09671182
Research InstitutionThe Jikei University School of Medicine

Principal Investigator

鈴木 裕明  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60175411)

Keywordsproteinase / cathepsin / enalapril / verapamil
Research Abstract

慢性腎不全の時にみられる心肥大のメカニズムについてはまだ不明の点が多い。本研究では心臓の形態や心臓のcysteine proteinaseに対する慢性腎不全の長期的影響について検討した。雄のWistarラット(200-230g)に両側5/6腎亜全摘手術を施行し、慢性腎不全を生じしめた。コントロールにはsham-operationを施行。腎不全ラットは無治療群(n=7)、ACE阻害薬(enalapril)投与群(n=9)、カルシウム拮抗薬(verapamil)投与群(n=7)に分けた。術後16週で心臓を摘出した。無治療群では収縮期血圧が170±10mmHg(mean±SD)と上昇していた。心重量は無治療群1.30±0.02gとコントロール群の1.10±0.01gに比して有意に大であり、enalapril投与群は0.90±0.02g、verapamil投与群は1.20±0.05gであった。心重量/体重比でみると無治療群はコントロール群より有意に大で、verapamil投与群は無治療群と差はなく、ebalapril投与群はコントロール群と同レベルまで低下した。fluorometryを使ったcysteine proteinaseの測定は無治療群でcathepsinBは有意に低下していた。cathepsinHとLは不変であった。enalapril投与群では心肥大の改善のみでなくcathepsunBも正常化した。verapamilではそのような効果はなかった。慢性腎不全における心肥大形成のメカニズムとしては循環血液中あるいは心臓組織のレニン-アンジオテンシン系の賦活が何らかの形で影響していると思われる。proteinase活性の阻害も慢性腎不全の際にみられる心肥大形成に関与しているものと推測される。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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