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1997 Fiscal Year Annual Research Report

腎糸球体メサンギウム細胞の増殖に関与するG蛋白の自己転写調節

Research Project

Project/Area Number 09671185
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

川嶋 朗  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20224769)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内田 啓子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60246478)
新田 孝作  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50241071)
KeywordsG蛋白 / 緊糸球体 / メサンギウム細胞 / 増殖 / 転写因子
Research Abstract

G蛋白の腎糸球体での局在をみるため数種のG蛋白に対する特異抗体を用いてヒトの腎生検組織の染色を行った.まず正常糸球体では明らかなG蛋白の存在を特定できなかった.メサンギウム細胞の増殖の明らかなタイプの腎炎であるlgA腎症に罹患している患者の糸球体ではGi-1およびGi-2の存在は特定できなかったが、Gi-3、Gsはそれぞれ糸球体内皮細胞、糸球体上皮細胞に局在していた。すなわちGi-3およびGsがlgA腎症におけるメサンギウム細胞の増殖にシグナル伝達物質として、あるいは増殖因子として機能している可能性が示唆された。また単離糸球体蛋白をウエスタンブロット法にて検索したところ正常糸球体にもGi-2の存在が確認された。これはGi-2が糸球体の細胞増殖何らかのかたちで関与している可能性を残すものと思われた。今後一つの方向として他のタイプの腎炎でもG蛋白の局在を検索し腎炎の進展とG蛋白の関与を検討する。他方メサンギウム細胞にGs、Gi-2、Gi-3の遺伝子を導入して過剰発現(ノーザンブロット、ウエスタンブロットにて確認)させ各G蛋白によるメサンギウム細胞の増殖速度を比較し、どのG蛋白が増殖に最も関与するものであるかを同定する。さらにG蛋白そのものがその遺伝子の発現調節に関わっているか否かを検索するためまず種々の長さのG蛋白のプロモーター領域を上流に持つレポーター遺伝子をメサンギウム細胞にG蛋白遺伝子と同時に導入する。最も発現の強弱を認めた領域について、上流から約30塩基ごとにDNAシークエンサーによって合成したオリゴヌクレオチドを用いてゲルシフト法を行い、G蛋白の発現に関わる転写因子を検討する。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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