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1998 Fiscal Year Annual Research Report

腎糸球体メサンギウム細胞の増殖に関与するG蛋白の自己転写調節

Research Project

Project/Area Number 09671185
Research InstitutionTOKYO WOMEN'S MEDICAL UNIVERSITY

Principal Investigator

川嶋 朗  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20224769)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内田 啓子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60246478)
新田 孝作  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50241071)
Keywords自己調節 / 転写 / G蛋白 / LLC-PK1細胞 / Sp1
Research Abstract

Gαi-2遺伝子は細胞増殖の過程において活性化され、ステロイドホルモンによりその活性化が減少することが報告されている。しかし細胞増殖に関与すると考えられる三量体G蛋白の転写調節については不明な点が多い。まず糸球体細胞にG蛋白が存在するかどうかを確かめるため、免疫染色とウェスタンブロットを行った。その結果、メサンギウム細胞内にG蛋白が認められたが、量的には少ないものであった。そこでG蛋白を過剰発現させるべく、メサンギウム細胞に燐酸カルシウム法とリポフェクションによるGαi-2遺伝子の導入を試みた。しかしながら、十分な遺伝子導入効率が得られなかったため、細胞をLLC-PK1細胞にかえて実験を行った。Gαi-2遺伝子の上流の転写調節領域をルシフェラーゼ・リポーター遺伝子に結合させて細胞に遺伝子導入を行ったところ、Gαi-2を過剰発現させた場合、24%の転写抑制が、gip2(Gαi-2遺伝子の変異型でGTPase活性が抑制されている癌遺伝子)を過剰発現させた場合、88%の転写抑制が認められた。つぎにいろいろな長さの調節領域を持つリポーター遺伝子を導入し、転写調節領域を決定し、27塩基対の遺伝子の断片を用いてゲルシフト・アッセイを施行したところ、gip2を導入した細胞で結合が抑制された。この27塩基対には2つのSp1のシス・エレメントが含まれていたため、抗Sp1抗体を加えて再びゲルシフト・アッセイを行いSp1による転写抑制が観察された。以上の結果からGαi-2は転写囚子Sp1を介して自己転写調節を行っていることが示唆された。これよりGαi-2の存在する細胞(たとえばメサンギウム細胞)にもこの調節機構が存在している可能性があると考えられた。現在メサンギウム細胞での直接の証明を行うべく、実験をすすめている。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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