1997 Fiscal Year Annual Research Report
胎仔心臓におけるレチノイン酸の転写制御因子に関する研究
Project/Area Number |
09671199
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
中澤 誠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10075567)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森島 正恵 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00241068)
富田 幸子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40231451)
|
Keywords | レチノイン酸受容体 / 転写制御因子 / マウス胎仔 / 心形態形成 |
Research Abstract |
レチノイン酸の欠乏あるいは過剰は、発生過程の心臓に強い影響を与えることは古くから知られており、私たちはレチノイン酸がマウス胎仔心流出路に異常を誘発し円錐隆起部の間葉系細胞の増殖を抑制することを確認している。核内レチノイン酸受容体にはレチノイン酸受容体(RAR)とレチノイドX受容体(RXR)があり、2量体を形成して標的遺伝子に結合レチノイン酸シグナルを伝達すると考えられていることから、私たちは心臓でのRARおよびRXRの遺伝子発現に注目した。マウス胎仔および成獣心を用いてRARα、β、γ及びRXRα cDNAをプローブとしてノザンハイブリダイゼーションで検討したところ発達に従ってこれら遺伝子の減少傾向が認められたが、出生後および成獣心にもその発現が認められた。成獣心でのRARβは、右心室が左心室の2倍強い発現が認められた。第61回日本循環器学会発表(1997年4月東京)、第30回日本発生生物学会発表(1997年5月筑波)、Weinstein Cardiovascular Conference発表(1997年6月オハイオ、米国)、第33回日本小児循環器学会発表(1997年7月京都)、第37回日本先天異常学会シンポジウム発表(1997年7月京都)、The 14th annual meeting of the Japanese Section,International Society for Heart Research発表(1997年7月北海道)、AHA Scientific Conference on the Genome Program:Applications to Cardiovascular Biology発表予定(1998年3月サンディエゴ、米国)、第62回日本循環器学会発表予定(1998年4月東京)、第34回日本小児循環器学会発表予定(1998年7月東京)
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 鈴木淳子, 富田幸子: "小児科疾患におけるPCR" 逓信医学. 49(3). 137-142 (1997)
-
[Publications] 富田幸子, 中澤 誠: "臨床発達心臓病学(改訂2版)" 中外医学社, 899 (1997)