1998 Fiscal Year Annual Research Report
同種移植片拒絶におけるHLAクラスI抗原分子由来ペプチドの意義
Project/Area Number |
09671216
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
別宮 好文 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70199454)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 裕一 東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (00262080)
|
Keywords | HLA / クラスI分子 / ペプチド / 免疫寛容 |
Research Abstract |
(1)HLA-B35特異的アロCTLクローンの樹立 ドナーがHLA-B35を持ち、レシピエントがHLA-B51を持つ腎移植患者で、すでに移植腎が拒絶された患者の末梢血より、HLA-B35特異的アロCTLクローンを樹立するために、腎移植患者のドナー、レシピエントの組み合わせを検索した。300例の症例のうち、3例に、この組み合わせが認められた。このうち1例のレシピエントの末梢血より、HLA-B35特異的アロCTLクローンの樹立を試みたが、うまくいかなかった。これは、免疫抑制剤投与による、CTLの前駆細胞の減少が原因と思われた。残りの2例よりCTLクローンの樹立を試みたが、これもだめであった。 (2)9アミノ酸残基のoverlapping peptidesの作成(別宮) トランスジェニックマウス間の心移植で免疫抑制作用を有するα2ドメイン由来のペプチド(CDLGPDGRLLRGHDQSAYDGKDYIA)のアミノ酸配列から、.CDLGPDGRL、DLGPDGRLL、LGPDGRLLR、GPDGRLLRG、・・・・・・・・、SAYDGKDYI、AYDGKDYIAの如くoverlapping peptidesを17種類作成した。 これらのペプチドの免疫抑制効果をマウス心移植で判定したが、どのペブチドも抑制効果がなかった。
|