1998 Fiscal Year Annual Research Report
超冷凍保存同種神経移植の臨床応用全段階としてのサル実験モデル
Project/Area Number |
09671260
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
内田 満 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (00176695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 淳也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30256440)
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Keywords | 冷凍保存 / 同種移植 / 末梢神経 |
Research Abstract |
ニホンザルの尺骨神経を使用して同種移植実験を行った。ニホンザルを2群に分け、第1群は冷凍保存同種神経移植、第2群は新鮮同種神経移植を行い、神経再生と機能回復の評価を行い両群を比較した。 1. 神経再生の評価 移植神経片中央、末梢の神経縫合部より1cm末梢の尺骨神経より組織を採取し、トルイジン青染色を行い光学顕微鏡標本を作成し、画像解析を行うことにより形態学的に行った。電子顕微鏡標本も作成し評価した。 2. 機能回復の評価 神経移植部位通過する神経伝達速度を測定することにより、電気生理学的に行うとともに、尺骨神経支配の小指外転筋と第1背側骨間筋を採取し、筋組織の光学顕微鏡標本を画像解析することにより、形態学的にも行った。 凍結保存された神経はその保存期間の長短にかかわらず、ある程度のviabilityが保たれる事が形態学的に確認された。神経再生、機能回復ともに凍結保存同種移植群が優れていたが、機能回復の評価は電気生理学的には両群とも行う事ができず、支配筋の組織所見より形態学的に行った。
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