1997 Fiscal Year Annual Research Report
微小血管吻合器“プリサイス"の吸収性素材による血管内皮細胞の観察
Project/Area Number |
09671261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
飯塚 雄久 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10232117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 公博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20256431)
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Keywords | 吸収性素材 / 微小血管 / プリサイス |
Research Abstract |
本年度の研究 吸収性素材が微小血管に与える影響を調べた。吸収性素材はPDSII縫合糸(ポリディオキサン)を用い、実験動物は日本白色家兎の大腿動脈を用いた。一群5羽とし、血管周囲剥離群(コントロール群)、血管内膜までをPDSIIで1針縫合した群、血管外膜をPDSIIで1針縫合した群に分け、それぞれ2、4、8、12週で採取、血管外膜、内膜の肉眼的所見および光学顕微鏡、電子顕微鏡による組織学的所見を比較観察し、現在検討中である。 微小血管吻合器プリサイスは非吸収性のリングと金属のピンから構成されている。Johnson&Johnson社の協力を得てポリディオキサンを加工、吸収性のリングの開発は可能であったがポリディオキサンの素材では金属のピンと同様な血管壁を保持するだけの強度が得られなかった。今後の研究の展開としてより硬度な吸収性素材(ポリグリココール酸、ポリグラクチンでの加工を行なう予定である。更にそれらの吸収性素材が微小血管外膜、内膜に与える肉眼的所見、光学顕微鏡、電子顕微鏡所見を比較観察する予定である。
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