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1998 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝子解析による,胃癌の悪性度診断法の研究

Research Project

Project/Area Number 09671288
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

清水 哲朗  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50260550)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 坂本 隆  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (90162312)
Keywords癌抑制遺伝子 / 胃癌 / 14番染色体 / SSCP-PCR
Research Abstract

1. 目的:高頻度の染色体の欠失は癌抑制遺伝子の存在を示唆しており,我々の教室では大腸癌を対象として14番染色体q32領域の欠失の詳細な検討を行ってきた.その頻度は37〜81%に上ることからこの領域に癌抑制遺伝子の存在が推測された.この領域の欠失は大腸癌以外では腎癌で核型解析により,神経芽細胞腫ではRFLP法により50〜30%の頻度で報告されており,本領域に推測される遺伝子はこれらの腫瘍に共通すると思われる.しかし胃癌も含め他の消化器系の腫瘍での検討は行われていない.そこで14番染色体の大腸癌と共通の領域に胃癌においても欠失が起きていないか検討した.
2. 方法:手術標本より採取した58症例60サンプルの胃癌組織および正常胃粘膜を凍結保存.フェノールクロロホルム・プロテネースK消化法を用いてDNAを抽出した.それぞれに対して14番染色体q24-32領域の4個のマイクロサテライトマーカーを用いてPCR(polymerase chain reaction)を行った.ヘテロ接合性の検出は非RI(radioisotope)によるSSCP(single-strand conformation polymorphism)法で検出した.
3. 結果:60検体中54検体がimformative.31検体(51.7%)に少なくとも一ヶ所のマーカーでLOH(loss of het erozygosity)を確認した.D14S68,D14S62,D14S65において52〜67%,D14S250で26%のLOHを認めた.その欠失領域は大腸癌と共通しており,14番染色体長腕に胃および大腸癌に共通する癌抑制遺伝子の存在が強く示唆された.

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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