1997 Fiscal Year Annual Research Report
高度侵襲下の腸粘膜防御機能の破綻とその管理法の確立
Project/Area Number |
09671306
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宇佐美 眞 神戸大学, 医学部, 教授 (00193855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 正博 神戸大学, 医学部, 助教授 (40166822)
笠原 宏 神戸大学, 医学部・付属病院, 助手 (10243304)
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Keywords | 腸粘膜機能 / diamine oxidase活性 / 外科侵襲 / エンドトキシン / lL-6 / lL-12 |
Research Abstract |
消化器手術後の侵襲反応と腸粘膜integrityの関連を検討するため、術前術後にヘパリン負荷後の血中diamine oxidase(PHD)活性を測定し、血中サイトカイン(lL-6、lL-1、TNF α)、エンドトキシン濃度とsystemic inflammatory response syndrome(SIRS)の有無からみた侵襲反応を調べると、術後にPHD活性は82%に低下し、SIRS症例すなわち待期的手術後の侵襲反応が大きい症例では腸粘膜integrityが低下する可能性が明らかとなった。また、エンドトキシン値とPHD活性が負の相関を示し、腸粘膜integrity低下がエンドトキシン血症と関連する可能性が示された。 侵襲動物に及ぼす抗lL-12抗体の効果およびエンドトキシン刺激下の培養腸細胞からのサイトカイン分泌とその腸細胞への効果に関しては、現在検討中である。
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[Publications] 宇佐美 真: "消化器術後のヘバリン投与後血中ジアミンオキシダーゼ(PHD)活性と血中エンドトキシン値" JJPEN. 19・7. 667-671 (1997)
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[Publications] 宇佐美 真: "消化器手術後早期の侵襲反応と血中postheparin diomine oxidue活性変化" 外科と代謝・栄養. 31・5. 307-314 (1997)
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[Publications] 宇佐美 真: "臨床侵襲学" 小川道雄、斉藤英昭、へるす出版, 680 (1997)