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1997 Fiscal Year Annual Research Report

大腸癌の浸潤・転移に関わる"マトリライシン"に対するアンチセンス療法の研究

Research Project

Project/Area Number 09671326
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

渡会 伸治  横浜市立大学, 医学部, 講師 (10244477)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 嶋田 紘  横浜市立大学, 医学部, 教授 (90117747)
石川 孝  横浜市立大学, 医学部, 助手 (80275049)
市川 靖史  横浜市立大学, 医学部, 助手 (70254208)
Keywords転移 / マトリライシン / MMP / 大腸癌
Research Abstract

マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は様々な細胞外マトリックス蛋白を分解することで,癌特に大腸癌での浸潤・転移に重要な役割を果たしていると考えられる.今回,マトリライシンを発現する大腸癌細胞を用いた大腸癌肝転移モデルに対するマトリライシンアンチセンスオリゴ(以下MMP7-AS)の肝転移抑制効果を検討した。
実験1:MMP7-ASによる大腸癌細胞の浸潤抑制:マトリライシン産生性ヒト大腸癌細胞株CaR-1,WiDrに対してMMP7-AS及びコントロールとしてシャッフルオリゴ(以下CL)を作製,投与し,(1)RT-PCR法によるマトリライシンmRNAの発現(2)Western Blot法によるマトリライシン蛋白の発現(3)マトリジェルを用いたin vitro invasion assayを検討した。その結果MMP7-ASは、マトリライシンの発現をmRNA,蛋白の両レベルで有意に抑制したが、CLは発現に影響しなかった。CLは浸潤能に影響を与えなかったが,一方,MMP7-ASはCaR-1細胞の浸潤能をCLの50%に抑制した。
実験2:WiDrをヌードマウスの脾臓内に注入した大腸癌肝転移モデルに対してMMP7-AS,CL,PBSを移植前日から移植後10日目まで腹腔内投与した。ヌードマウスは移植後11,28,42日後屠殺し,肝転移の有無を観察した。MMP7-AS投与群ではCL投与群とPBS投与群に比べ肝転移巣の形成は約80%抑制されたが,CL投与群とPBS投与群には差を認めなかった。また,MMP7-ASの効果は濃度依存的であった.
以上により、これまでに合成MMPinhibitorによる転移抑制の試みは多数報告されているが,ASの使用は報告されていない。マトリライシンが転移形成に大きな役割を果たすこと,および,MMP7-ASが大腸癌肝転移抑制に有効な薬剤である可能性を示唆した。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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