1998 Fiscal Year Annual Research Report
臨床応用を目指し、ハイドロキシアパタイトゾルを用いた徐放性抗癌剤の検討;特に局所癌化学療法を目的とした徐放性アドリアマイシンによる腹膜播種の防止と治療の基礎的検討
Project/Area Number |
09671328
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
毛利 紀章 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (60275138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真辺 忠夫 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (80127141)
赤毛 義実 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (90264720)
四ッ柳 智久 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (40080189)
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Keywords | ハイドロキシアパタイト / アドリアマイシン / AH130 / 腹腔内投与 / DDS |
Research Abstract |
in vitroにおいて腫瘍細胞を培養し,1)コントロール群,2)ハイドロキシアパタイトゾル(HAp-sol)単独群,3)アドリアマイシン(DXR),4)HAp-sol+DXR群で経日的に腫瘍細胞数をカウントした.コントロール群では腫瘍細胞の増加が認められたのに対し,DXR群,HAp-sol+DXR群では横這いだった.またHAp-sol単独群でもDXR群,HAP-sol+DXR群ほどではないが,コントロール群に比較し細胞増殖を抑制する傾向にあった. またアドリアマイシン(DXR),マイトマイシンC(MMC),5-FUの3剤のHAp-solへの吸着率を比較すると720時間の吸着時間でDXRは0.20mg・HAp/mg,MMCは0.17mg・HAp/mg,5-FUは0.01mg-HAp/mg未満となり,この3剤ではDXRが最もHAp-solに吸着した.
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