1999 Fiscal Year Annual Research Report
肝硬変症における肝切除術後の形態的肝再生および機能的肝再生についての検討
Project/Area Number |
09671352
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Research Institution | OKINAKA MEMORIAL INSTITUTE FOR MEDICAL RESEARCH |
Principal Investigator |
橋本 雅司 財団法人 冲中記念成人病研究所, 研究員 (70221497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 五朗 財団法人 冲中記念成人病研究所, 研究員 (30192438)
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Keywords | 肝硬変症 / 肝部分切除術 / 肝機能総量 / 機能的肝再生 / 形態的肝再生 / インドシアニングリーン / アミノピリン / アンチピリン |
Research Abstract |
【目的および方法】正常ラット(NORM)と四塩化炭素(C-LC)およびthioacetamide(T-LC)による肝硬変ラットでHigginsらの方法で2/3肝部分切除術を施行し、形態的および機能的肝再生を経時的に比較した。C-LCは四塩化炭素とフェノバルビタールの経口投与で、T-LCはthioacetamideの飲水で作成した。2/3肝部分切除術を施行し、前、直後、1、2、3、5、8および21日の各時点で形態および機能的肝再生を評価した。形態的肝再生は肝重量比、肝組織あたりのDNA含量および肝組織のPCNA陽性率で評価した。機能的肝再生はICG(0.5mg/kg)負荷時の消失率(lCG-k値)、およびアミノピリン(8mg/kg)の静脈投与によるクリアランス(Clamp)をガスクロマトグラムにより測定し評価した。 【結果】LC(C-LC,T-LC)では肝機能総量は低下していた。LCではモデルにより肝葉の変形のため切除肝重量比が一定しなかったが、T-LCはよりヒトの肝硬変に形態的に近似していた。NORMは機能的肝再生は形態的再生に遅れた。LCでは形態的肝再生はNORMに比べ緩徐であり機能的肝再生が形態的肝再生に先行した。 【考案】C-LC,T-LCはともに薬剤による肝硬変モデルであり薬剤の中断による肝細胞の機能回復を考慮しなくてはならない。しかし、本研究の結果はウイルス性肝硬変でもウイルスが完全に排除された場合に、肝部分切除による肝再生刺激により肝機能が改善される可能性が示唆される結果と考えられた。しかし、肝再生の過程はこの期間では終了していないと考えられ、より長期的な評価が必要と考えられた。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Masaji Hashimoto et al.: "Phenobarbital in comparison with carbon tetrachloride and phenobarbital induced cirrhosis in rat liver regeneration"Journal of Surgical Research. 81(2). 164-169 (1999)
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[Publications] Masaji Hashimoto,Goto,Watanabe: "Functional Capacity of the cirrhotic liver after partial hepatectomy in the rat"Surgery. 126(3). 541-547 (1999)
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[Publications] Masaji Hashimoto,Goto,Watanabe: "Simultaneous measurement of effective hepatic blood flow and systemic circulation"Hepato gastroenterology. (in press). (2000)
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[Publications] Minoru Okubo,Masaji Hashimoto: "Glycogen storage disease III subtypes and muscle weakness during childhood"Human Genetics. 104. 112-112 (1999)
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[Publications] 橋本雅司他: "肝臓 発カルテノイド腫瘍の2切除例"手術. 53(2). 1866-1870 (1999)
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[Publications] 橋本雅司: "胆嚢良性疾患"超音波検査技術. 24(1). 17-24 (1999)
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[Publications] 橋本雅司 他: "-悪化するがんの治療百科-がん告知それからどうする"三省堂. 305 (1999)
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[Publications] 橋本雅司他: "全科ドレーン管理マニュアル"照林社. 176 (1999)