1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671376
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松田 捷彦 京都大学, 医学研究科, 助教授 (70127140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 和修 京都大学, 医学研究科, 講師 (70252450)
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Keywords | TMLR / 新生血管 |
Research Abstract |
TMLR(Transmyocardial Laser Revascularization)は、CO2Laserを用いて、心外膜面より虚血心筋にMicro Poreを作成し、心内腔より、または側副血行を通して虚血心筋に血行を再還流させるものである。 そこで、バイパス術をすでに行いグラフトが閉塞し、新たなグラフトを採取できない狭心症患者や、人工心肺を用い、心停止を必要とする従来の手術の侵襲に耐える事のできない重症心不全狭心症患者に対して、TMLRが新しい選択として注目されつつある。 今回の我々は、実験動物として15kgの豚を使用し、TMLRはPCL社のCO2Heart Laserを使用して、左開胸下に心を露出して冠動脈前下行枝領域にTMLR(30カ所、30J)を行った後、6ヶ月後冠動脈前下行枝を結紮し、同領域の左室造影での結紮部位の壁運動の状態、組織血流の状態、India Inkを注入した梗塞部位の大きさを、TMLRを行わず冠動脈前下行枝を結紮したのみの対照例と比較検討した。 その結果はTMLR施行例は、同部位の壁運動は対象例に比して悪化していたが、組織学的に新生血管の増生や、組織血流の改善、梗塞部位の縮小が見られ、バイパス術施行時に予防的にTMLRを併用する有効性が確かめれたと考えられる。 現在、TMLRと同時に冠動脈前下行枝を結紮した例を作成しび、6ヶ月後に豚を屠殺し、前2者との比較検討を実験中である
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