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1998 Fiscal Year Annual Research Report

免疫誘導中枢神経奇形の発現機序に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09671427
Research InstitutionKochi Medical School

Principal Investigator

栗坂 昌宏  高知医科大学, 医学部, 助教授 (30096804)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森本 雅徳  高知医科大学, 医学部・付属病院, 講師 (00145153)
Keywordscongenital hydrocephalus / antibody / oncogene / apoptosis / Mib-1 / PCNA / chromosome / Wistar rat
Research Abstract

1. 妊娠9日目のウイスターラット腎に対する抗体をウサギで作成し、これを妊娠9日目のウイスターラットに投与し、3時間、6時間、12時間、24時間、72時間、6日〜12日後に胎仔を深エーテル麻酔下に摘出し、4%パラフォルムアルデヒドで24時間固定した後、パラフィン包埋した。パラフィン切片は免疫酵素抗体法の資料とした。
2. パラフィン切片にオンコー社製in situ apoptosis detection kitを用いて染色し、DNAの断片化の有無を検討したが陽性所見は得られなかった。また、中枢神経奇形組織をホモジネートして得られた上清を8%SDS-PAGEに溶解して電気泳動を行い、抗Fasまたは抗bcl-2抗体(1:500)と反応させ、Fas抗原およびbcl-2抗原の発現の有無を検討したがこれらの発現は証明されなかった。
アポトーシスの関与に関する検索は、電顕レベルでも形態学的変化について検索した。しかしいずれの検索においても陽性所見は得られず、この時点におけるapoptosisの関与はないものと考えられた。
3. 染色体異常の有無に関しては専門の研究施設に外注して検索したが、この時点での染色体異常は検出されなかった。
4. 癌遺伝子との関係については、パラフィン切片に抗S-myc,抗ras,抗C-mycなど発癌遺伝子に対する抗体でその発現をみる一方、P53やRB抗原に対する抗体を用いて癌抑制遺伝子の発現と、その役割について検討した。その結果、P53のwild typeのみが発現されており、このP53は障害された核を修復するために動員されているものと考えられた。
5. その他、Mib-1,PCNA,Ki-67に対する抗体を用いて、抗血清によって障害された各細胞の増殖能についても検討した結果、PCNAのみの発現がみられ、抗血清投与ラットにおいて有意に発現率が高値を示した。抗体で障害された核の修復がP53を介して急ピッチで行われていることを反映したものと考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Yoshida M,el al.: "p53 expression in congenital experimental hydrocephalus induced by rat Kidney antiserum." Medical Electron Microscopy. 31. 121-127 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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