1998 Fiscal Year Annual Research Report
悪性神経膠腫浸潤能と lipoprotein receptor-related 蛋白
Project/Area Number |
09671459
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
山本 正昭 福岡大学, 医学部, 講師 (80240125)
|
Keywords | glioma / glioblastoma / invasiveness / LRP / uPA receptor / uPA |
Research Abstract |
悪性神経膠腫のcell lineを用いたin vitroの実験を行った。悪性神経膠腫cell lineを5欅類購入し、免疫組織学的検討やMatrigel in vitro invasion assayでcell lineの生物学的特徴を確認した。これらのcell lineのうち、LRPを発現していないglioblastomaのsell lineであるU105MGに単離したLow densitylipoprotein receptor-related protein(LRP)のブラスミドDNAをリボソーム法でtransfectionした。Marker(β-gal)で陽性細胞を選別したのちに、cell lin中のLRP mRNAおよび蛋白発貌量をそれぞれNorthern blotおよびWestern blot確認してtransfectantを単離し、U105MG-LRP(+)とした。In vitroinvasion assay用のチャンバーを用いて、Matrigel in vitro invasion assayを行い、LRP cDNAをtransfectionしたU105MG-LRP(+)が、wild typeのU105MG cellに比較して侵潤能が増大したことを確認した。In vitroの実験に引き続き、現在ヌードマウスの頭部にLRPのcDNAをtransfectionしたcell line(U105MG LRP+)およびしていないcell line(U105MG LRP-)を移植する実験脳腫瘍の系を確立して、in vivoでの腫瘍の浸潤形態をしらべ、LRPの発現がin vivoでの腫瘍の浸潤の程度に影響を及ぼすかどうかを検討している。LRPに対する免疫組織学的手法を用いいて浸潤している腫瘍細胞の組織学的分析中である。また腫瘍中でのLRPの発現を調べると同時に、uPAの活性およびuPA receptorの発現を調べて、腫瘍細胞の浸潤の程度との関連を検討する。また単離したLRPcDNAに特異的なprimerを用いてPCRで、細胞内部分および細胞外リガンド結合部位構造が欠落したtruncated cDNAを作成しており、これらのプラスミド cDNAをcell lineにtransfectionし、in vitroinvasion assay用のチャンバーを用いてMatrigell in vitro invasion assayを行い、LRPのどの部分が腫瘍細胞の浸潤能に重要であるかを検討する予定である。
|