1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671521
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
浜田 一寿 東海大学, 医学部, 講師 (30129605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 宏明 東海大学, 医学部, 教授 (40051388)
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Keywords | 腱板断裂 / 腱修復 / コラーゲン / サイトカイン / メッセンジャーRNA / In situ hybridization / RT-PCR |
Research Abstract |
鶏深胸筋腱に不全断裂を作成し、プロコラーゲンα 1 type I、α 1 type III、およびTGF-β1の遺伝子発現を観察する実験を行っている。 現在のところプロコラーゲンα 1 type I(α 1 I)とα 1 type III(α 1 III)のmRNA量を測定し終わり、滑液包側断裂と関節側断裂の腱修復過程について検討したところである。 【対象と方法】ヒトと同様に非荷重関節である鶏の深胸筋腱を用い関節面と滑液包側面とで、腱板不全断裂のモデルを作製した。切創作成後1,2,3,4,6,8,24,52週で各5羽ずつ深胸筋腱を取り出した。摘出標本よりRNA抽出後、RT-PCR法およびSouthern-hybridization法にてα 1 I、α 1 III mRNAを半定量化した。 【結果】α 1 Iおよびα 1 IIIのmRNA量は、創作成後2週をピークとする同様の発現性を示したが、常にα 1 Iはα 1 IIIより有意に高く(p<0.05)、さらにα 1 I、α 1 IIIとも関節側断裂群より滑液包側断裂群が有意に高値であった(p<0.05)。また長期経過例としての24,52週でも、コントロール群より有意(p<0.01)の出現を認めた。 【結論および考察】今回の発現で(1)成鶏の深胸筋腱不全断裂では、滑液包側断裂の方が関節側断裂より高い治癒能力を持つこと。(2)断裂作成1年後でも遺伝子レベルでの腱修復が起きている可能性を見いだした。現在、同腱のα 1 Iとα 1 IIIのmRNAの局在を調べるためにin situ hybridization法を実験中であり、プロコラーゲンの産生に関与するサイトカインの同定と共に、臨床における遺伝子レベルでの治療の礎を築いていく予定である。 要旨は第24回日本肩関節学会(1997年10月)にて発表し、現在投稿中である。
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