1998 Fiscal Year Annual Research Report
仮骨延長法における骨形成促進のための低出力レーザー利用
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09671525
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Research Institution | Ortopedic Surgery of Osaka Medical College |
Principal Investigator |
白井 久也 大阪医科大学, 医学部, 助手 (00278524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小坂 理也 大阪医科大学, 医学部, 助手 (70288736)
阿部 宗昭 大阪医科大学, 医学部, 教授 (70084994)
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Keywords | 骨芽細胞 / レーザー照射 / アルゴンレーザー / 半導体レーザー / He-Neレーザー / アルカリホスファターゼ / WST-1 |
Research Abstract |
1. 前年度に作製した実験系を報告するとともにこの系を用いて、アルゴンレーザー、半導体レーザー、He-Neレーザーを出力を弱め照射時間を短くして実験した。光学顕微鏡にて、アルゴンレーザーでは照射部位の約10%の培養骨芽細胞が傷害を受けている像を確認できた。半導体レーザー、He-Neレーザーでは、非照射部位との明らかな形態学的な差異を確認できなかった。 2. そこで従来のマルチウェルプレートを用いた実験系にも改良を加えた。すなわち、レンズを用いてレーザー光の拡散を防ぎ、蓋をかぶせて照射することにより大気暴露の影響を避けるようにしたものである。評価は細胞数の計測にはWater Soluble Tetrazolium(WST-1)法を用い、細胞活性の指標にはAlkaline phosphatase(ALP)活性を用いた。 半導体レーザーおよびHe-Neレーザーを用いて照射条件を変えて実験を行った。半導体レーザーでは、低出力で照射時間が短い場合は培養骨芽細胞を増殖し、ALP活性を亢進する傾向にあり、照射時間を長くすると細胞の増殖及びALP活性が抑制された。半導体レーザーの出力を高出力にすると細胞の増殖は抑制される傾向があり、ALP活性も抑制されることを確認した。He-Neレーザーでは照射時間を長くすると細胞の増殖およびALP活性が抑制される傾向にあった。以上より、細胞増殖をおさえたり、細胞の活性をより活性化する条件があることが判明した。 3. 今後、破骨細胞やヒト培養細胞への条件の決定、決定された条件の動物実験への応用を検討している。
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Research Products
(1 results)