1997 Fiscal Year Annual Research Report
慢性呼吸不全患者の阻害された横隔膜運動の補助は可能か
Project/Area Number |
09671535
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松川 周 東北大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00108507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀之内 節 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00229238)
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Keywords | 慢性呼吸不全 / 横隔神経麻痺 / 横隔膜 / 超音波 |
Research Abstract |
対象は健常成人15名で、平均年齢27±3歳、平均身長174±5cm、平均体重67±10kgであった。安静臥床10分後に研究を行った。初めに、右鎖骨中線第6肋間または肋骨弓部よりヒューレット-パッカード社製sonos1500の2.5MHzの超音波プローベをあてB-modeにて横隔膜ドームを探った。次いで、横隔膜運動が確認され次第、M-modeにて横隔膜の移動距離、収縮速度、収縮時間、吸気時間を安静時と最大呼吸時に計測した。最大呼吸時は1秒間に動く横隔膜の距離とその接戦速度も併せて計測した。次いで、中腋窩線でも同様に行った。次いで左側に移り、左鎖骨中線上は胃のガスのため、超音波がとどかないために計測を行わなかった。左中腋窩線では右側同様に計測を行った。横隔膜移動距離は、安静時で右は1.8±0.6cm、左は1.8±1.0cmであった。最大呼吸時は右は6.6±1.2cm、左は6.6±0.9cm、吸気時間は安静時右は1.7sec、左は1.6sec、呼気時間は安静時右は2.1±0.7sec、左は2.1±0.9sec、吸気速度は安静時右は0.87±0.3cm/sec、左は1.2±0.6cm、呼気速度は安静時右は0.9±0.3cm/sec、左は1.4±0.8sec、最大呼吸接戦速度は右は、5.7±5.3cm/sec、左は6.7±2.7cm/sec、最大呼気1秒横隔膜移動距離は、右は4.4±1.8cm、左は4.8±1.5cmであった。
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