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1997 Fiscal Year Annual Research Report

呼吸リズムの形成機序の解明

Research Project

Project/Area Number 09671576
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research Institution宮崎医科大学

Principal Investigator

井上 卓也  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (90223255)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 氏家 良人  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (10201352)
KeywordsLymnaea stagnalis / 無脊椎動物 / 呼吸 / 化学受容 / central pattern generator
Research Abstract

淡水棲かたつむりLymnaea stagnalisを用いて、呼吸の中枢パターン発生器の3つのニューロンがどのように神経系の中で調節されているかを検討している。分離脳標本では低酸素生理食塩液の還流は呼吸活動の変化をきたさないが、semi-intact標本においては、呼吸の活動を増加させることが判っている。そこで、呼吸を開始させる役割を持つRPeD1に酸素の化学受容があるか調べるためにRPeD1を分離培養し、低酸素生理食塩液を還流して反応があるか調べた。しかし分離したRPeD1のみでは低酸素刺激に対して、静止膜電位や活動電位の変化をきたすことはなかった。やはりRPeD1自体は化学受容をもつことはなく、末梢の組織に化学受容が存在すると考えられた。そこで末梢組織の化学受容体である可能性のある細胞の分離を試みている。ひとつの候補は呼吸腔の壁の血管に存在する化学受容体細胞であり、もう1つはpneumostomeの直下に存在する末梢神経節であるosphradium神経節のニューロンである。それぞれの細胞を酵素を用いて分離することを現在行っている。これらの細胞の分離を行うことができれば、RPeD1と共に培養して、低酸素に対する影響を検討する。
また二酸化炭素に対する呼吸の影響を調べるために、5%までの濃度の二酸化炭素と空気を含んだ生理食塩液を分離脳標本、semi-intact標本に還流したが、双方ともに呼吸活動の抑制を認めた。二酸化炭素還流を含んだ生理食塩液はpHの低下を認めるため、この影響を検討する必要があると考えた。培養細胞においても二酸化炭素の影響を今後調べる予定である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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