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1997 Fiscal Year Annual Research Report

軽度低体温の心筋虚血発生にあたえる影響についての検討

Research Project

Project/Area Number 09671582
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

古家 仁  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70183598)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川口 昌彦  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (60275328)
Research Abstract

平成9年度6月から3月の間に奈良県立医科大学でおこなわれた脳神経外科開頭手術を対象に軽度低体温が心筋虚血発生に与える影響について検討した。なお当初当施設で実施される開頭手術患者全例にホルター心電図を装着する予定であったが、腹臥位手術は体位の固定に心電図の電極を固定するのが困難なうえに、体位の移動にともなう心臓の変異が心電図においても波形の変化をひきおこすため解析が困難との理由から対象からはずした。
残った開頭手術例の無作為に軽度低体温群または常温群に割り振られた34例にホルター心電図を装着した。当初の予定では48時間の装着を企図していたが、現有の機器が1台であることより24時間と変更した。この心電図は現在解析の途中であるが、2群の術中の経過において明白な心筋虚血の発生の増加は認め難い。しかし、現在の対象数では統計学的な有意差を検出するに当ってのパワーが不充分と考えられ、平成10年度も引き続き本研究を続行していく予定である。現段階では入院日数、要した治療の増加、死亡率、手術成績といった患者の予後の検討はなされていないので、これらの項目についても検討を続ける。
また、本研究の実行にあたって心筋虚血の鋭敏なモニターとしてホルター心電図を採用したが、本機器により患者の不整脈の発生頻度やPQ時間の変化等の連続記録が同時になされている。これらの不整脈や伝導障害が重篤な循環障害を発生させる可能性を指摘する報告もされてきており、心筋虚血発生の差のみならすこれらの事項の与える影響についても今後検討する予定である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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