1997 Fiscal Year Annual Research Report
理想的な自然排尿型新膀胱確立に関する研究-コンピュータシミュレーションモデルを用いてた検討-
Project/Area Number |
09671627
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡田 弘 神戸大学, 医学部・付属病院, 講師 (00177057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守殿 貞夫 神戸大学, 医学部, 教授 (30030935)
藤澤 正人 神戸大学, 医学部・付属病院, 助手 (30243314)
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Keywords | orthotopic neobladder / 排尿機能 |
Research Abstract |
(1)自然排尿型新膀胱を造設された患者の排尿状態の調査 自然排尿型新膀胱を造設され3年以上経過した患者124名に対して、1.昼間尿失禁の有無.2.夜間尿失禁の有無、を尋ねるアンケート調査を実施した。対象症例の内訳は男性110例、女性14例であった。男性症例における新膀胱の造設術式は、右半結腸を用いるcolonic neobladder(CN)39例、上行結腸と回腸終末ぶを用いるileocolonic neobladder(ICN)25例、回腸のみを用いるileal neobladder(IN)28例、S状結腸を用いるsigmoid colonic neobladder(SCN)18例であった。女性症例ではICN4例、IN8例、SN2例であった。 アンケート結果男性症例の場合、昼間尿失禁は新膀胱の種類別に、それぞれ14%,8%,7%,10%に認め、女性症例ではICNの1例にのみ認められた。男性症例の夜間尿失禁は新膀胱の種類別に、それぞれ13%,14%,8%,10%に認められ、女性症例ではICNの1例にのみ認められた。 (2)自然排尿型新膀胱を造設された患者の排尿動態の調査 上記の患者を対象にして、尿流動態検査を行った。 男性症例における最大尿流率は新膀胱の種類別にCNで10.8ml/sec,ICNで13.3ml/sec,INで20.9ml/sec,SNで15.6ml/secであった。女性症例の最大尿流率は12.7から52.7ml/secであった。排尿効率の差が出現する原因を追及するために、新膀胱の骨盤内に占める3次元的な位置と尿流動態の関係を調査した。 その結果新膀胱が正中に位置するほど排尿効率がよいことが判明した。
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