1998 Fiscal Year Annual Research Report
理想的な自然排尿型新膀胱確立に関する研究-コンピュータシミュレーションモデルを用いた検討-
Project/Area Number |
09671627
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡田 弘 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (00177057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守殿 貞夫 神戸大学, 医学部, 教授 (30030935)
藤澤 正人 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (30243314)
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Keywords | orthotopic neobladder / 排尿機能 |
Research Abstract |
(1) 自然排尿型新膀胱を造設された患者の長期予後調査 自然排尿型新膀胱を造設され5年以上経過し、局所ないしは遠隔転移再発のない男性患者30例に対して、排尿機能・排尿動態・新膀胱内腫瘍発生率に関して調査をおこなった。新膀胱の種類別には、右半結腸を用いるcolonic neobladder(CN)7例、上行結腸と回腸終末部を用いるileocolonic neobladder(ICN)10例、回腸のみを用いるilealneobladder(IN)10例、S状結腸を用いるsigmoid colonic neobladder(SCN)3例であった。昼間尿失禁率はいずれも10%程度で、4種類の新膀胱間で有意差はなかったが、夜間尿失禁率はINが他より優れていた。これは、INが500ml以上の、容量の大きなコンプライアンスの真いパウチを有するものが多かったためと考えられた。 排尿動態に関してはSCNとINを中心として、pressureflow micturiction studay中である。 新膀胱内腫瘍発生に関しては、CN2例およびICN1例で認められた。いずれも良性線腫であった。 (2) 自然排尿型新膀胱を遺設された女性症例の検討 4年以上経過観察されたCN2例、ICN2例、IN4例について排尿動態を調査した。この結果、排尿効率はCNとICNが良く、INはhypercontinentのため清潔簡潔自己導尿を必要とした。この原因は、INは小骨盤内でのパウチの自由度が大きく、新膀胱パウチ底部と新膀胱頚部の成す角度であるneocystourethrall angleが小さくなり過ぎるためと考えられた。
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[Publications] Hiroshi Okada etc. al: "Adenoma in the orthotopic neobladder." Journal of UROLOGY. Vol.157 No.4. 1358 (1997)
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[Publications] Hiroshi Okada etc. al: "LONG-TERM EXPERIENCE WITH ORTHOTOPIC RECONSTRUCTION OF THE LOWER URINARY TRACTIN WOMEN." Journal of UROLOGY. Vol.161 No.2. 573-577 (1999)