1997 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用した在宅医療,及び老齢者の排尿モニタリングに関する研究
Project/Area Number |
09671640
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
今出 陽一朗 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90203306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 睦 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (70168706)
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Keywords | インターネット / 在宅医療 / テレビ会議 |
Research Abstract |
1)ビデオカメラ設置による対象者の1週間の行動モニタリングおよび解析 対象者としては独居老人を含む、病院への通院困難な個人と、老人ホーム、老人介護施設等に入所している複数の2つのグループを対象とした。対象者および対象施設への十分なインフォームドコンセントを行ったうえで、個人の部屋および施設にデジタルビデオおよび通信用コンピューターを設置し、昼夜24時間を通してインターネット回線により病院の医局のコンピュータに通信し、対象者の行動を医局モニターにREAL TIMEで描出し、同時に記憶することを試みた。その結果、現在のインターネットのシステムでは、大学など独自のインターネット網を持っている、特殊な2つの機関の間では可能であったが、病院と一般家庭を24時間以上の長時間モニターすることは、電話回線を独占すること、および莫大な情報メモリを必要とすることにより困難であることが判明した。そこで対象者の行動を一旦対象者宅に設置したコンピューターに記憶し、それを病院のコンピューターで解析したが、まだ対象者が少なく一定の傾向は認められたが、有意な知見は得られていない。 2)インターネット通信を利用した在宅診療の実施 通院困難な患者に対し、病院もしくは大学の医師と在宅の患者が、インターネットを通じてお互いの画像を見ながら直接会話をし、診察を行った。つまり遠隔操作による往診形式となる。お互いの画像や音声の通信は十分可能であったが、現時点では病院側はINS通信を使用しているが、患者側の回線が一般の電話回線を用いているため、映像と音声の通信に少し時間差が生じた。将来的には現存のテレビ会議方式のソフトの改善やインターネットの通信速度の高速化により、より異和感のない遠隔操作による在宅医療が実現すると予測される。
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