1997 Fiscal Year Annual Research Report
高感度RT-PCR法による末梢血中、腎細胞癌検出法の開発
Project/Area Number |
09671643
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
植村 天受 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90213397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 和宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60109759)
藤本 清秀 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (50264867)
平尾 佳彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00133207)
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Keywords | 腎細胞癌 / MN抗原 / RT-PCR / 血中癌細胞 |
Research Abstract |
HeLA細胞より単離されたMN抗原は細胞膜および核に存在する新しいα-carbonic anhydrasse isoenzymeと考えられている。またMN抗原は数種の悪性腫瘍に発現し、正常細胞にはほとんど発現していない。本研究では、腎細胞癌(RCC)におけるMN発現についてRT-PCR法を用いてgeneレベルでの発現について検討するとともに、患者血液中のMN陽性癌細胞の高感度検出法を考案し、臨床応用への可能性を検討した。本年度はRT-PCRのsettingを目的として、MN抗原の発現について蛋白レベルと遺伝子レベルでの相同性をcheckし、optimalな条件での血中MN陽性細胞の検出をpreriminaryに検討した。対象は、全摘手術により得られたRCC147例で、新鮮凍結標本よりtotal RNAを抽出し、種々のprimerを設定しRT-PCRを行った。なお、すべての標本はMN抗原を認識するMAbG250にて免疫組織染色した。また血液中癌細胞の検出では、患者血液10mlをヘパリン採血し、RBCを溶血後total RNAを抽出しRT-PCRにてcDNAを合成、PCRを行った。【結果】手術標本は135/147(91.8%)で発現しており免疫組織化学の87.1%よりやや高率となり、geneレベルで発現していても蛋白レベルで発現のない例が認められた。また、high grade,spindle type等のmalignant potentialの高い例では有意に発現が低かった。次に血液中癌細胞検出では腎癌患者血中より抽出したRNAからは通常のPCRでは43例中2例のみにMNmRNAを検出し得たのみであった。そこで血中MN陽性細胞の含有量が非常に微量と考え、PCR southern blotを行った。結果は、43例中28例(65.1%)にMNmRNAが検出されたが、健常人23例でも5例にMNmRNAが検出され、そのoriginの追究をするとともに、患者の血中MN陽性細胞検出にはよりoptimalな条件設定が必要と思われた。現在optimalなconditionのsettingを検討中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 植村天受: "腎細胞癌に対するMN targeting immunotherapyについて" Biotherapy. 12(in press). (1998)
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[Publications] Uemura,H: "Idiotypes in Medicine,Autoimmunity,Infection&Cancer" Elsevier Science, 540 (1997)