1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671657
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Research Institution | ASAHIKAWA MEDICAL COLLEGE |
Principal Investigator |
石川 睦男 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20002131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沼 裕二 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90250571)
林 博章 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20164957)
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Keywords | 子宮頚癌 / 子宮体癌 / 卵巣癌 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 |
Research Abstract |
本研究では以下の結論を得た。 1.卵巣癌:癌抑制遺伝子p53の異常が約半数に認められることを明らかにし、卵巣癌細胞株を用いた遺伝子治療の基礎的検討において、p53遺伝子が有効な治療法の一つであることを証明した。またRb遺伝子のリン酸化を制御する遺伝子p15INK4A,p16INK4Bの異常によりRb遺伝子を不活性化することを初めて明らかにした。 2.子宮頚癌:子宮頚癌においてはhuman pappiloma virusの感染が認められる症例においては必ずしも癌抑制遺伝子p53の異常が認められないこと、さらにそのような例ではhuman papiloma virusのE6蛋白が癌抑制遺伝子p53を不活性化することを世界で初めて明らかにした。また子宮頚癌の90%以上に細胞の不死化に関与しているテロメラーゼ活性が存在することを明らかにし、さらにhigh risk typeのhuman papiloma virusの感染が見られる子宮頚癌では高活性のテロメラーゼが存在することを見い出した。 3.子宮体癌:過誤腫性ポリポーシスの一つのCowden病から10q23にマップされる原因遺伝子としてPTEN/MMAC1が単離された。Cowden病は消化管のポリポーシス以外に皮膚、乳房、甲状腺、子宮などにも腫瘍が認められる。そこで子宮体癌でPTEN/MMAC1遺伝子の解析をしたところ異常が約50%の高率に認められ、その発癌に関与することを明らかにした。さらにPTEN/MMAC1遺伝子の詳細な機能が未だ明らかになっていないので、本遺伝子とcross talkする遺伝子の同定、単離を試みた。その結果二つの既知の遺伝子と三つの未知の遺伝子を同定、単離した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Kawai: "Telomerase Activity and Human Papillomavirus (HPV) Infection in Human Uterine Cervical Cancers and Crvical Cancer"Eur. J. Cancer.. 34(13). 2082-2086 (1998)
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[Publications] Y.Saitoh: "Analysis of Bcl-2, Bax and Survivin genes in uterine cancer"International Journal of Oncology.. 15. 137-141 (1999)
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[Publications] T.Yamashita: "Codon 72 polymorphism of p53 as a risk factor for patients with human papillomavirus-associated squamous intraepithelial lesions and invasive cancer of the uterine cervix"Carcinogenesis. 20(9). 1733-1736 (1999)
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[Publications] Yaginuma Y.: "Abnormal structure and expression of PTEN/MMAC1 gene in human uterine cancers"Mol Carcinog.. 27(2). 110-116 (2000)