1998 Fiscal Year Annual Research Report
子宮平滑筋腫瘍の悪性化における性ステロイドレセプターと腫瘍抑制遺伝子p53の関与
Project/Area Number |
09671671
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
清水 元彦 信州大学, 医学部, 助手 (70226257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 信吾 京都大学, 医学部, 教授 (30135579)
中山 邦章 信州大学, 医学部附属病院, 助手 (10217929)
塩沢 丹里 信州大学, 医学部, 助手 (20235493)
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Keywords | 子宮筋腫 / 子宮平滑筋肉腫 / エストロゲン受容体 / プロゲステロン受容体 / 腫瘍抑制遺伝子p53 / 突然変異 / 予後 / 鑑別 |
Research Abstract |
本年度も、前年に引き続き、正常子宮平滑筋、子宮筋腫、子宮筋肉腫の各組織においてER,PRの異常、また腫瘍抑制遺伝子p53の蛋白質、RNAレベルにおいて定量的、定性的に調べ、各組織においてこれらの因子の異常の有無と程度を検討した。 最初に免疫染色法で明らかになったER,PRの発現低下はER,PRの転写レベルで起こっているかどうかをmRNAレベルで調べた。手術摘出材料を採取し、ホルマリン固定パラフィン包埋切片の連続した包埋切片上の組織よりdigestion bufferで可溶化し、マイクロウエーヴ処理法でRNAを抽出し、RT-PCR法にて増幅しER,PRのmRNAを解析した結果、免疫染色法で明らかになったER,PRの発現低下は転写レベルでも低下していることが明らかになった。次にER,PRの転写レベルでの発現低下はER,PRプロモーター部位のGCの塩基配列のDNAメチレーションによるかどうかを調べた。手術摘出材料を採取し、ホルマリン固定パラフィン包埋切片の連続した包埋切片上の組織よりdigestion bufferで可溶化し、マイクロウエーヴ処理法でDNAを抽出し、GCの塩基配列上のDNAメチレーションを認識できる制限酵素、HpaII及びHhaIで切断し、ER,PRプロモーター部位のプライマーにてDNAを増幅することによって、ER,PRプロモーター部位のGCの塩基配列にDNAメチレーションがあるどうかを調べる系を確立することができた。現在この系を使ってER,PRの発現低下とER,PRの遺伝子のプロモーター部位のDNAメチレーションの有無の相関性を調べているところである。
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[Publications] Ya-Li ZHAI et al: "Expression of steroid receptors, Ki-67, and p53 in uterine leiomyosarcomas" International J Gynecol Pathol. 18. 20-28 (1999)
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[Publications] Y.Kobayashi, et al: "Effects of a Gn-RH analogue on human smooth muscle cells cultured from normal myometrial and from uterine leiomyomal tissues" Mol. Hum. Reprod.3,2. 91-99 (1997)
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[Publications] A Horiuchi, et al: "Reduced expression of Calponin hl in leiomyosarcoma of the uterus" Laboratory Investigation. 78,7. 839-846 (1998)
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[Publications] A Orii, et al: "Mast cells in smooth muscle tumors of the uterus" International J Gynecol Pathol. 17. 336-342 (1998)