1997 Fiscal Year Annual Research Report
婦人科悪性腫瘍の発育と進展における血管新生の関連に関する研究
Project/Area Number |
09671691
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
加来 恒壽 九州大学, 医学部, 講師 (60185717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 邦裕 九州大学, 医学部, 助手 (70264033)
小林 裕明 九州大学, 医学部, 助手 (70260700)
嘉村 敏治 九州大学, 医学部, 助教授 (30152870)
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Keywords | Angiogenesis / Endometrial cancer / Prognostic factor |
Research Abstract |
子宮体癌症例のHE標本を全て再検鏡して、病理組織学的に組織型、分化度、核異型度、浸潤の深さ、脈管侵襲の有無などについても詳細に検討した。対象症例で代表切片を選択し新たに組織切片の作成を行った。子宮体癌85例について第VIII因子関連抗原の免疫染色を行い血管内皮を染色して微小血管を同定し、200倍1視野当たりの微小血管数および微小血管密度を算出し、微小血管数および微小血管密度とリンパ節転移の有無ならびに生存率との関連を解析した。また他の臨床病理学的パラメーターと合わせて多変量解析を行ない血管新生が独立した予後因子であるかの検討を行った。これらの検討で微小血管密度と腫瘍分化度、筋層浸潤の深さおよび脈管侵襲との間に有意に関連があること、さらに微小血管密度と生存率および無病生存率とが有意に関連しており、多変量解析を行い微小血管密度が独立した予後因子であることを明らかにし誌上に発表した(Kaku T,et al.Angiogenesis in endometrial carcinoma.Cancer 1997;80:741-747)。 子宮頚部扁平上皮癌および子宮頚部腺癌、卵巣癌でもCD34抗原を用いて血管新生の免疫染色を行い血管内皮を染色して微小血管を同定し、微小血管数および微小血管密度を算出し、微小血管数および微小血管密度とリンパ節転移の有無ならびに生存率との関連を解析した。また他の臨床病理学的パラメーターと合わせて多変量解析を行ない血管新生が独立した予後因子であるか否かの検討を行っており、これらの腫瘍でも血管新生が発育、進展に関連していることが明らかなり、これらの成果を投稿中である。
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Research Products
(1 results)