1997 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸上皮細胞分化関連因子の遺伝子発現と鼻副鼻腔粘膜病態における関与
Project/Area Number |
09671755
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松根 彰志 鹿児島大学, 医学部, 助手 (00253899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 勝則 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (90156779)
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Keywords | 呼吸上皮細胞 / 繊毛細胞分化 / floating culture法 / differential display法 |
Research Abstract |
鼻副鼻腔粘膜由来の呼吸上皮の初代培養は、扁平上皮化を生じやすいが、Floating culture法にて、高率に繊毛細胞への分化を誘導させることができる。筋芽細胞から筋管細胞への分化を制御するMyoDのように、この現象でも特異的遺伝子発現があり、それが形態変化をもたらすと考えられる。今回、Floating culture法を用いて繊毛細胞への分化の誘因となる遺伝子検索を目的としてDifferential Display法(DD法)を用いて研究を行った。 慢性副鼻腔炎患者の手術時に摘出される鼻茸、副鼻腔粘膜から呼吸上皮細胞を分離し、floating culture法を用いて培養を行った。Floating前、Floating後3日目、5日目の細胞を用いRNAを抽出した。RNAをcDNAに変換し、DD法にてFloating後になって出現するバンドを抽出した。抽出したバンドは25個あり、これをシークエンスし、その中から5つを選択し、ノザンハイブリダイゼーションにてFloating前後で発現量に差があるかどうかを確認した。その結果、その発現量に差が認められなかった。DD法は疑陽性が多いといわれており、文献によっては70%にも上るという。期待した発現量の差が認められなかった理由の一つは、DD法の疑陽性率の高さにあるものと考えられる。そこで、DD法より疑陽性が少ないといわれるRAP法を用いて現在再検討中である。
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