1997 Fiscal Year Annual Research Report
ビタミンE欠乏性網膜色素変性症のトランスジュニックマウスの作成、治療法の研究
Project/Area Number |
09671788
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
横田 隆徳 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90231688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 圭三 東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
水澤 英洋 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (30144091)
清澤 源弘 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (20169957)
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Keywords | ビタミンE / 網膜色素変性症 / α-トコフェロール / αTTP / Friedriech失調症 / 脊髄小脳変異症 |
Research Abstract |
1)変異αTTP遺伝子タンパク(αTTP)遺伝子のベクターの構築 変異αTTP遺伝子による網膜色素変性症モデルmouseを作成する第一段階として、mouse αTTP遺伝子genomeの周辺をクローニングを完了した。次にこのgenomeを使用してNeor/HSC-tk expression xassetteを組み込んだtaggingベクターと変異αTTP遺伝子を含むmutationベクターを構築した。現在、taggingベクターをES細胞に導入している。 2)αTTP遺伝子タンパクの抗ぺプチド抗体の作成 発症機序の解明にはヒトαTTP遺伝子タンパクの抗体が必要不可欠であり、αTTP遺伝子タンパク遺伝子のN末端、C末端のぺプチドを合成してrabbitに免疫することにより抗ぺプチド抗体の作成を作成した。得られた抗血清はαTTP遺伝子タンパクのrecombinantタンパクに反応し、現在抗体の精製と免疫組織化学を進めている。 3)アルファートコフェロール転移タンパク(αTTP)遺伝子のHis101Gln変異によるビタミンE欠乏の機序の検討。 我々の発見した変異遺伝子(His101Gln)をCOS7細胞にtranfectionしたところタンパク自体は野生型と同様に発現していた。そして得られたrecombinantタンパクの機能を、donor vesicleであるliposome分画からacceptor vesicleであるheavy membrane分画への移行機能でみると野生型のわずか11%しかなく、変異タンパクの機能不全であることが疑われた。さらに、肝腫瘍細胞系にtransfectionしてさらにその詳細な機序を検討している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yakota T, et al: "Friedrich-like ataxia with Retinitis pigmentosa caused by the His101Gln niutation of α-TocojLevol transtor protein gene" Annds of Neurology. 41. 826-832 (1997)
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[Publications] 横田隆徳: "α-tocopherol転移蛋白遺伝子変異による網膜色素変性症を伴うFriedreich型運動失調症" 医学のあゆみ. 182. 218-219 (1997)
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[Publications] 横田隆徳, 水澤英洋: "α-tocopherol転移蛋白遺伝子変更による網膜色素変性症を伴うFriedreich型運動失調症" Current Insights in Neurologica Science. 5. 14-15 (1997)