1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671791
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
寺崎 浩子 名古屋大学, 医学部, 助教授 (40207478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 養三 名古屋大学, 医学部, 教授 (30166136)
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Keywords | 内視鏡 / 蛍光眼底造影 / 硝子体手術 / 網膜 |
Research Abstract |
平成9年度の研究により眼底最周辺部と毛様体における正常と考えられる蛍光眼底像が明らかになった。さらに増殖糖尿病網膜症における異常所見が臨床所見の重症度と関係があることも判明した。本年度ではさらに各種の網膜疾患の網膜最周辺部および毛様体の蛍光眼底撮影を行った。すなわちアトピー性皮膚炎に伴う網膜剥離症例、ぶどう膜炎による硝子体混濁例、感染性眼内炎などにフルオレスセイン蛍光眼底造影を行い、いくつかの知見を得た。炎症によると思われる網膜最周辺部の新生血管が重症糖尿病患者と同様、ぶどう膜炎症例にも検出された。感染性眼内炎においては網膜機能の変化は可逆性であり、このような症例では硝子体手術中の蛍光眼底造影では血管床には異常が認められなかった。さらに糖尿病患者について硝子体手術中の内視鏡下蛍光眼底ビデオより網膜循環時間を記録、解析することを試みて、その結果を第22回日本眼科手術学会で報告した。今後はこの方法の改良により手術侵襲と循環の変化について研究する予定である。さらにインドシアニングリーン蛍光造影を用いて脈絡膜血管の造影を試み、可能であったので今後は加齢黄斑変性の手術中に新生血管を造影するのみならず、血管組織の除去後の色素上皮の欠損が造影されるか検討する。これにより近い将来実現されることが期待される網膜色素上皮移植に役立てることが期待される。また正常者と糖尿病者の違いについて検討し糖尿病性大血管症との関係について検討してゆく予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Terasaki,Hiroko(et al): "Circumferential retinal giant tear in globe rupture treated with vitrectomy using liquid perfluorocarbon." Annals of Ophthalmology. 30. 218-222 (1998)
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[Publications] Miyake,Kensaku(et al): "New classification capsular block syndrome." Journal of Cataract and Refractive Surgery. 24. 1230-1234 (1998)
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[Publications] Miyake,Kensaku(et al): "Capsular book syndrome with external blockage of the capsular opening by a clliary sulcus fixated posterior chamber lens." American Journal of Ophthalmology. 127(in press). (1999)
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[Publications] Tanikawa,Atsuhiro(et al): "Abnormal focal macular electrotetinograms in eyes with idiopathic epimacular membrane" American Journal of Ophthalmology. 127(in press). (1999)
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[Publications] 寺崎浩子(他著): "眼科ブレークスルー" 中山書店, 432 (1998)
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[Publications] 寺崎浩子(他著): "眼科診療プラクティス38.黄斑部疾患の外科的治療" 文光堂, 163 (1998)