1997 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リュウマチ角膜におけるサイトカイン産生異常と創傷治癒遅延
Project/Area Number |
09671802
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
岡本 茂樹 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (50274329)
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Keywords | 角膜創傷治癒 / RAモデルマウス / IL-1β / TNFα / IL-lra(レセプターアンタゴニスト) / MRLlpr |
Research Abstract |
1)RAマウス角膜における炎症性サイトカインの発現 慢性関節リウマチ(以下RA)のモデルマウスであるMRL/lprマウスと、対照としてC57BL/6マウスを用い半定量的RT-PCRによって角膜のIL-1β、IL-1α、TNFαの発現量を比較した。この結果、IL-1βの発現はMRL/lprマウスで有意に高かったが、IL-1α、TNFαmRNA発現量には、マウス間に差を認めなかった。 2)RAマウス角膜創傷治癒正常化の試み RAモデルマウスであるMRL/lprマウスと、対照としてC57BL/6マウスを用いてエキシマレーザー角膜表層切除を行い、ビデオカメラと画像解析を用いて創傷治癒速度を計測した。この結果、MRL/lprマウスでは対照群と比較して創傷作成後6時間より有意に角膜創傷治癒遅延が認められた。また同様のモデルを用いてIL-1レセプターアンタゴニスト点眼剤を創作成後1時間毎に点眼した。この結果、創傷作成6時間から12時間後における創傷治癒速度が有意に促進した。
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