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1999 Fiscal Year Annual Research Report

ヒルシュスプルング病腸管における複合糖質の検討

Research Project

Project/Area Number 09671837
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

伊藤 泰雄  杏林大学, 医学部, 教授 (80110881)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川上 速人  杏林大学, 医学部, 助教授 (30146542)
平野 寛  杏林大学, 医学部, 教授 (10086481)
関 信夫  杏林大学, 医学部, 助手 (20281339)
Keywords複合糖質 / ヒルシュスプルング病 / レクチン
Research Abstract

ヒルシュスプルング病腸管の発生には、細胞認識に重要な役割を演じている複合糖質が関与している可能性がある。そこで平成9・10年度と、胎児腸管における複合糖質の分布をレクチンを用いて検討してきたが、研究最終年である平成11年度は、ヒルシュスプルング病腸管における複合糖質の分布を検討した。
<方法>ヒルシュスプルング病患者の根治手術時に得られた正常部ならびに無神経節部腸管のパラフィン包埋ブロックを光顕標本とした。
<結果>ヒルシュスプルング病の正常部腸管では、成体ラット同様ConA,DSA,RCA-1,WGAのいずれもが粘膜上皮ならびにアウエルバッハ神経叢に強陽性反応(++)を示した。これらのレクチンは無神経節腸管の粘膜上皮でも同様に強陽性反応(++)を示した。しかし平滑筋細胞層では、DSA,RCA-1,WGAが正常部腸管で強陽性(++)を示したのに対し、無神経節腸管では中等度腸管(+)と反応に差がみられた。
<結論>ヒルシュスプルング病腸管の平滑筋層でDSA,RCA-1の反応性の低下がみられ、アウエルバッハ神経叢の発生段階で、N-グルコシド型糖鎖を持つ複合糖質の異常が示唆された。今回の研究期間中にはレクチンの局在についての電顕的検討までには至らなかったため、今後の研究課題としたい。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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