1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671920
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉川 文弘 大阪大学, 歯学部, 助手 (80183698)
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Keywords | アポトーシス / カルシウム / 口腔扁平上皮癌 / PTHrP / プロスタグランディンE2 |
Research Abstract |
我々は、舌扁平上皮癌細胞株SCC-HOSOを樹立し、カルシウム代謝に関する研究を行っている。今回カルシウムとアポートシスとの関係を検索すべく研究を行った。 (1) SCC-HOSOに発現する癌遺伝子・癌抑制遺伝子について解析した。SCC-HOSOにおいては、p53のミュテーションが検出されたが、c-mycの発現はみられなかった。 (2) SCC-HOSOは副甲状腺関連蛋白(PTHrP)を高率に産出しておりプロスタグランディンE2によりSCC-HOSOからの副甲状腺関連蛋白mRNAの産生は促進された。SCC-HOSOは4つのサブタイプが知られているプロスタグランディンE2受容体のうちEP2mRNAのみを発現しており、培養液中にプロスタグランディンE2を添加することのよりSCC-HOSO細胞内のcAMPは上昇したことにより、EP2受容体は発現されていると考えられた。 (3) プロスタグランディンE2や副甲状腺関連蛋白によりSCC-HOSOのアポトーシスは、影響を受けなかった。また、同じく舌扁平上皮癌細胞株である、SQIS,SQFKにおいても、プロスタグランディンE2や副甲状腺関連蛋白によるアポトーシスの促進は見られなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 吉川 文弘: "舌に発生した血管内乳頭状内皮過形成の1例" 日本口腔外科学会雑誌. 43・11. 843-845 (1997)
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[Publications] 吉川 文弘: "過去10年間に当科を受診した口腔粘膜疾患678例の臨床的検討" 日本口腔科学会雑誌. 46・3. 244-250 (1997)
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[Publications] 吉川 文弘: "口蓋小唾液腺原発腫瘍の臨床的検討" 日本口腔科学会雑誌. 43・1. 55-59 (1997)