1997 Fiscal Year Annual Research Report
^<18>FDG-PETを用いた頸部転移性リンパ節の診断
Project/Area Number |
09671929
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小豆島 正典 岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (00118259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 純子 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (20275580)
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Keywords | FDG / PET / リンパ節転移 / 口腔癌 |
Research Abstract |
腫瘍細胞自体の糖代謝から転移性リンパ節を診断すべく^<18>FDGをトレーサーとして用いたpositoron emission tomography(PET)を試みた。そしてPETによる機能的画像診断と従来から行われているCTやMRIなどの形態的画像診断、そして摘出リンパ節の病理組織学的成績と比較検討し、リンパ節の病理所見がどのようにこれら画像に反映されているのかを分析した。 対象症例は、PETを施行した頭頸部悪性腫瘍患者のうち、MRの画像診断にて転移性リンパ節の可能性が指摘され頸部郭清術を施行した8症例とした。頸部郭清術を施行した症例のうち、実際に転移性リンパ節が病理的に確認された症例は8例中3例であった。PETでの診断ではTrue positiveは1症例、True negativeは5症例、False positiveは0症例、False negativeは2症例であった。そこでこれらFalse negativeの2症例とTrue positiveの1症例について、その摘出リンパ節の病理所見を検討した。 その結果、リンパ節の大部分が癌細胞によって占められている場合にはFDGの強い集積が認められるのに対し、リンパ節内部で癌細胞の占める割合が少ない場合には、False negativeと判定されやすいことがわかった。またCT上で指摘された大きなcentral nodal necrosisに対して、FDGは集積しなかった。以上の成績から、FDGは生存する癌細胞のみに集積する性質があると推測された。
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Research Products
(1 results)