1999 Fiscal Year Annual Research Report
18FDG-PETを用いた頸部転移性リンパ節の診断
Project/Area Number |
09671929
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小豆島 正典 岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (00118259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白倉 義之 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (90254797)
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Keywords | FDG / PET / 頭頸部癌 / 転移性リンパ節 / 画像診断 |
Research Abstract |
18F-2fluoro-2deoxyglucose(FDG)を用いたPET(positron emission tomography)は、悪性化に伴う細胞の糖代謝亢進を画像としてとらえる点で、他の形態的画像診断とは異なる診断法である。今年度我々は、(1)PET象とMR像をコンピューター上で重ね合わせることにより、原発巣とリンパ節の解剖学的局在を明確にする。(2)上記方法によるPET・MR重ね合わせ像の位置的誤差を求める。(3)PETにおいて、転移性リンパ節と誤診されやすい部位(偽陽性部位)を同定し、PETの正診率向上のための条件を検討する、というテーマで研究を進めた。 PETを撮像する際RIマーカーを3点に装着して検査を行いそのデーターとMR/CT画像データーを上記3点で合成した。その合成誤差は、XY軸に対しては5mm以下、Z軸方向でも6mm以下という成績が得られ、本方法の臨床的有用性がわかった。 画像合成方法の確立により、本年度は12例についてどのような部位にFDGの生理的集積があるのか検討できた。その結果、抜歯窩、口蓋扁桃、顎舌筋、頸動脈、上顎洞粘膜、頸椎に集積が認めれらることがわかった。口蓋扁桃での発現頻度は、高くて7例で発現し、読影には特に注意が必要であることがわかった。6ヶ月前の抜歯窩に集積する例を1例経験した。この抜歯窩への集積度合いは非常に高く、転移性リンパ節以上の集積度合いを示すことがわかった。特に舌癌の症例では、腫瘍部に歯が接触しないように術前抜歯をするケースが多く、腫瘍部と抜歯窩部分との区別が非常に難しいことがわかった。 他のFDG集積部位、顎舌筋や頸動脈、上顎洞粘膜、頸椎では、FDGが集積する頻度は少ないこと、また集積度合いが腫瘍部よりも低いことがわかり、大きな誤診の原因にはなりにくいことがわかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小豆島 正典: "頭頸部癌症例におけるPETとCTとの画像合成について"NMCC共同利用研究成果報文集. 6. 45-49 (1999)
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[Publications] 小豆島 正典: "頭頸部領域におけるCT像とFDG-PET像との重ね合わせ画像の臨床的検討"岩医大歯誌. 24. 28-35 (1999)
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[Publications] 小豆島 正典: "頭頸部領域におけるリンパ節転移様のFDG集積"NMCC共同利用研究成果報文集. 5. 27-33 (1998)
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[Publications] 小田 純子: "18FDG-PETによる転移性リンパ節の診断"NMCC共同利用研究成果報文集. 4. 41-51 (1997)