1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671934
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小宮山 一雄 日本大学, 歯学部, 助教授 (00120452)
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Keywords | AGAMMAGLOBULINEMIA / aly / aly mouse / IL-2 / Cytokine / RT-PCR / IgA deficient / Lymphocyte / Secretory component |
Research Abstract |
我々は免疫グロブリン欠損症について、IgGおよびIgA産生を欠如しているaly/alyマウスを用いて検索を進めている。本研究でaly/alyマウス免疫グロブリンの産生障害には、T細胞におけるIL-2産生の欠如が病因として考えられることを明らかにした。 1) 抗原刺激に対するリンパ球の活性化のreconstruction実験 本年度はリンパ球の活性化について、reconstruction実験により、aly/alyマウスのT細胞機能異常を検索した。正常マウスT細胞およびマクロファージとの混合培養により、aly/alyマウスの抗体産生は一部回復した。またIL-2の添加により、抗体産生はさらに上昇した。しかし、正常マウスと比べると抗体産生量は有意に低下していた。このことから、aly/alyマウスにおいてはB細胞にも機能異常があることが考えられた。 2) Th1/Th2 cell 分化の検討 抗原刺激後にaly/alyマウス脾リンパ球からのTh1/Th2 cell分化について、刺激後リンパ球からmRNAを抽出しRT-PCRを行いcytokine profileを検討した結果、IL-2産生は低値で、Th1細胞への分化が乏しいことを明らかにした。しかしINFγの産生は正常マウスと同程度に認められた。表面抗原の解析でα/β,γ/δ陽性細胞の比率は正常マウスと同程度であった。
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